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確率10%未満の下剋上成功 松山英樹は今季最高単独3位で最終戦へ

◇米国男子◇BMW選手権 最終日(18日)◇メダイナCC(イリノイ州)◇7613yd(パー72)

松山英樹は今年もアトランタに行く。11アンダー9位タイで迎えた最終ラウンドで10バーディ、1ボギーの「63」をマークして通算20アンダーとし、今季最高の単独3位でフィニッシュした。年間王者を決めるフェデックスカップポイントランキングを前週の33位から15位に引き上げ、上位30人に出場資格が付与される次週の最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州・イーストレイクGC)への6年連続進出を決めた。

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2日目の「63」から3日目に「73」。首位とは10打差がついた失意のムービングデーから、松山は力強く立ち上がった。SWでチップインバーディを奪った1番から、開始4ホールはパーオンを逃しながらショートゲームで耐えた。初めてパーオンに成功した5番(パー5)で、2パットバーディを決めた。6番では1Wでフェアウェイをとらえたボールには泥がつき、6Iでの2打目を左のバンカーに入れながら、今度はLWでチップイン。7番(パー5)までに3連続とした。

前日のように停滞すれば、後続の実力者たちにポイントランクで抜かれてしまう。油断できないスタートから「9番で5つ(目のバーディを)獲れた。10、11番でも獲れたんで大丈夫かなと思った」とうなずくと、「あとはスコアを伸ばすだけ」と3組後ろの最終組、トップのジャスティン・トーマスに一時3打差まで迫る快進撃を見せた。

16番の3パットボギーを悔やんだ後、最終18番で4mのバーディチャンスを流し込んだのがこの日、20パット目。ここ数試合は突然悪くなるリズムに苦しんだ。「先週までだったら、すぐに悪い方向に行っていた。今週はよく持ちこたえられた」。序盤のピンチを乗り越えて記録した2日ぶりの「63」には「2日目よりラウンド自体が良かった」と手応えがある。

毎年ポイントランク上位70人が臨む「BMW選手権」は、最終戦出場となる上位30人枠を争う。大会を31位以下で迎えた40人のうち、このラストチャンスで逆転に成功したのは松山を含む3人(ほかにルーカス・グローバージェイソン・コクラック)だけだった。プレーオフシリーズが始まった2007年からの13シーズンで、最も多かった年でも4人しかいない(2010、15、16、17年)下剋上を成功させた。

汗をぬぐい、“確率10%”に満たない難関突破に安堵(あんど)したと思いきや「それがホッとする理由ではない」と言った。「2日目ときょう、良いラウンドができた。4日間で2日間、良いプレーができたということがすごく収穫」。年間のポイントレースの締めくくりは、年間王者の称号とボーナス1500万ドル(約16億円)がかかる。7月の「全英オープン」から6連戦目。「疲れましたね。最後…まぁ、予選落ちもないですし。4日間できると思うんで、頑張りたいなと思います」と力を振り絞る。(イリノイ州メダイナ/桂川洋一)

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