アマ・その他ツアー

所属コースで戦った藤田寛之はベスト8で散る

2014/09/13 19:13
藤田寛之はホームコースで最終日に残ることができなかった

国内男子の試合としては11年ぶりの復活となるマッチプレー。「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」に出場した藤田寛之は、大会2日目の3回戦で藤本佳則に2&1で敗れ、大会を終えた。

会場の葛城GC(静岡県)は藤田寛之の所属コース。「ホームコースだし絶対に有利ですよね」。多くの選手や関係者に声をかけられた藤田だが「いやー、コースは知っていても試合になると…」と自信なさげに応えていたが、初日の1回戦は無難に勝ち上がった。

「自分でも思っていた以上に緊張しました。やはり、負けられないというか最終日まで残りたいです」。そう意気込んで臨んだ2日目は、2回戦で同じ芹沢信雄門下の上井邦浩と対戦し、先輩の意地もあって2アップで勝利。

しかし、午後に行われた藤本との3回戦は、後半に獲って獲られてのシーソーゲームを演じながらも力尽きた。勝敗を分けたのは藤田が1ダウンまで巻き返して迎えた15番(パー5)。勝負をかけて2オンを狙い、ピンそば6メートルに乗せた藤田だったが、藤本はその内側3メートルに2オンし返して、イーグルパットも沈めてきた。「ショットが彼の方が上回っていた。その差ですね」と、真摯に受け止めた。

「残念ながら最終日まで残ることができませんでした。(ランキング)上位の選手が揃う中で残っていくことは難しいし、(ホームコースで)やりにくいと感じた中でも2つは勝ち上がってこられたのは良かったと思う」。

最終日は予定がぽっかり空いてしまった。「観戦にでも来ましょうかね」と、後ろ髪を引かれる思いで帰路についた。(静岡県袋井市/本橋英治)