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最後の挑戦へ 宮里藍が公式会見で明かした心境

◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 事前情報(12日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6470yd(パー71)

ここエビアンでツアー初優勝を含む2勝の宮里藍が、現役最後の試合をこの地で迎えることは、現地でも大きな話題となっている。火曜日に公式会見に呼ばれた宮里は「ビタースイート(ほろ苦い)。幸せだけど、寂しい気持ちもある」と、開幕を2日後に控えた心境を笑顔で語った。

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海外メディアから「引退後の予定(藍:終わってから考えたい)」や、「失って悲しいもの(藍:ツアーの友達と世界中の良いコースでプレーすること)」、さらには「その素敵なハイソックスを誰にあげるのか?(藍:誰も欲しがらないと思うから、自分自身でとっておく笑)」といった質問が飛び出す中で、宮里は一問一問、丁寧に対応した。

2010年、ロレーナ・オチョア(メキシコ)の引退試合となった「トレスマリアス選手権」の予選ラウンドで、オチョア、ナタリー・ガルビスとともに回り「私もそのことを考えていた」と言った。「第2ラウンドが終わったとき、スコアカードにサインをするロレーナが泣いていた。彼女はこれが本当に私たちとプレーする最後だと知っていたから。私も同じ気持ちになった」と思い返し「今度は私の番ね(笑)」と続けた。

8月の「全英リコー女子オープン」の開幕前に倒れた父・優さんは現在も闘病中だ。次週、日本では2003年に宮里がアマチュア優勝を果たした「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」が控える。「(出たい気持ちは)すごくあった。あそこからすべて始まったので、そこで終われたら良かった」と明かしたが、「ゴルフが家族を超えることはなかった」という判断でこの試合を最後に決めた。

それでも、“出るからには優勝を狙う”という気持ちに揺るぎはない。最後という区切りを付け、「後悔もなく、失うものもない」という澄んだ心境という。「いままでミスをしないようにっていうプレーの方が多かったなというのは実感している。逆にアグレッシブに行くところは割り切れてやれているので、それが良い方向にいってくれればいい」。

メジャー制覇への最後の挑戦が幕を開ける。“扉”を叩き続けてきたこれまでのキャリアのように、全力でぶつかっていくだけだ。(フランス・エビアン/今岡涼太)

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