2019年 KPMG女子PGA選手権

前週2位の畑岡奈紗は虎視眈々「普通にやりたい」

2019/06/19 07:01
畑岡奈紗がメジャー制覇に挑む

◇海外女子メジャー第3戦◇KPMG女子PGA選手権 事前(18日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6807yd(パー72)

メジャー第3戦の舞台は、男女やシニアを含め過去7回メジャー大会が開催されているヘーゼルティン・ナショナルGC。2016年には「ライダーカップ」が行われた名門コースだ。総距離は6807ydと今季の米女子ツアーでは4月の「ANAインスピレーション」(6834yd、カリフォルニア州・ミッションヒルズCC)に次ぐ2番目の長さとなる。

畑岡奈紗は17日(月)にコース入りし、ハーフを回った。18日(火)のプロアマ戦では18ホールをプレーし「戦略性があるなって感じで(本戦が)楽しみです。グリーンは思ったよりは速くないんですけど、見た目よりは硬さはありますね」とコースの印象を語った。204ydのパー3、難関13番にも「いつも通りのショットをするだけかな」とクールだ。

前週の「マイヤーLPGAクラシック」では最終日に「65」の猛チャージ。2位で終えたが「あんまり芯に当たっていない感じで、たまに飛距離が落ちたりします」とショットは本調子ではない。それでも「思い通りのショットができていない中で、ああいう成績を残せたのは自信を持てるかなと思います」と前を向く。

今季は開幕7戦目、3月「キア・クラシック」でツアー3勝目を飾り、5月「ピュアシルク選手権」で2位に入った。その翌週の「全米女子オープン」こそ予選落ちに終わったが、前週の2位と好調をキープしている。前年大会は最終日に「64」をマークし、通算10アンダーで首位に並んだパク・ソンヒョンユ・ソヨン(ともに韓国)との三つどもえのプレーオフに進出。1ホール目で惜敗したが、優勝カップまであと一歩に迫った。

1977年大会の樋口久子以来、42年ぶりとなる日本人女子2人目のメジャー制覇に期待がかかるが「コースが違うので、あんまり関係ないかなと思います」とさらり。それでも「思い入れはある。リベンジはしたいですね」との本音もこぼす。メジャーの大舞台にも「あんまり意識しないで普通にやりたいです」と20歳はいたって落ち着いていた。(ミネソタ州チャスカ/柴田雄平)

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