2019年 全米女子オープン

空回りの2日間 畑岡奈紗は無言でコースを去る

2019/06/01 13:17
通算6オーバーで2日目を終えた畑岡奈紗

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(31日)◇カントリークラブ・オブ・チャールストン(サウスカロライナ州)◇6535yd(パー71)

メジャー初制覇を目指した世界ランキング5位の畑岡奈紗にとって、大会は不本意なまま2日間で幕を閉じた。初日「72」、2日目「76」で通算6オーバー。日没サスペンデッドになったものの予選カットラインは遠く、暫定93位と予選通過は絶望的な状況だ。

比嘉真美子成田美寿々と同組になった2日間。畑岡は本来のプレーを見せられなかった。ショットは練習日からまとまりを欠いていたが、らしくないアプローチミスや、3パットも目立ち、終盤はミスをした自分への怒りを隠すこともできなかった。

畑岡にとって、海外では珍しい先輩日本人2人とのペアリングは、決してやりやすくはなかったかもしれない。周りを気にせず、自分のプレーに集中するのが畑岡のスタイル。だが、初日は会話をすることに気を遣い、2日目は逆に自身のプレーに集中するほど孤立感を深めるようにも見受けられ、気持ちとプレーが空回りしているかのようだった。

ホールアウト後はコメントを残さずにコースをあとにした畑岡。悔しい経験からも、学ぶことはきっとあるはずだ。(サウスカロライナ州チャールストン/今岡涼太)

2019年 全米女子オープン