アイアンも世界で通用 川岸史果は有終の「66」
◇海外女子メジャー◇全英リコー女子オープン 最終日(6日)◇キングスバーンズGL(スコットランド)◇6697yd(パー72)
2回目の海外メジャーは、22歳に大きな自信を植えつけた。59位からスタートした川岸史果は1イーグル5バーディ、1ボギーの「66」とし、通算7アンダーの23位タイにジャンプアップ。予選カットライン上で進んだ週末の“有終”に「ボギーが1つあったから90点。ほぼ完璧なゴルフだった」とうなずいた。
1番(パー3)で1.5mのバーディパットを沈め、ガッツポーズで滑り出した最終日。アイアンショットは切れ味を増し、次々とチャンスを演出した。2番(パー5)では2オンに成功して連続バーディ。6番で唯一のボギーとしたが、7番をバーディとした直後の8番(パー5)では、ピンまで244ydの2打目を3Wでピン左1.5mにつけて会心のイーグルを奪った。後半も13番、16番と伸ばし、リーダーボードを駆け上がった。
メジャー初挑戦の7月「全米女子オープン」(予選落ち)では、飛距離こそ世界レベルにいることを実感したが、アイアンの精度の足りなさを痛感して帰国した。アドレス時に左足側に寄り過ぎていたボールの位置を調整するなど、数々の修正を経て渡英。この日は「フェースに乗った強いドローボールが打てた」とイメージ通りのショットを繰り出し、コースマネジメントを安定させた。
「ドライバーもまずまずだったし、2打目からのアイアンショットの切れ味も良かった。自信がつきましたね」。2回目の大舞台でまたひとつ、世界レベルで戦う自負が加わった。
10月には、来季の米国ツアー出場権をかけたセカンドQT(10月16~22日/米国フロリダ州・プランテーションG&C)に挑む予定だ。「こういう環境にも慣れないと、米国では戦えない。日本では最終日に伸び悩んでいたけど、メジャーで伸ばせたことは今後に生かせる。自信になりました」。帰国後は休みを取ることなく、11日からの「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に出場。一回りたくましさを増した姿を披露する。(スコットランド・セントアンドリュース/塚田達也)