宮里藍は痛恨ダブルボギーで予選落ち「ミスは1ホールだけ」
◇海外女子メジャー◇全英リコー女子オープン 2日目(4日)◇キングスバーンズGL(スコットランド)◇6697yd(パー72)
宮里藍の「全英」ラストゲームは、週末を待つことなく2日間で幕を閉じた。73位からスタートした2日目は3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」と崩れ、カットラインに3打届かない通算2オーバーの94位タイで3年連続の予選落ち。「特に感傷的になることもなく。楽しんでやることができました」と、14年連続で出場した全英のフィナーレを淡々と振り返った。
「この2日間はグリーン上で苦戦した感じ」と、想定外の重いグリーンに最後まで適応しきれなかった。その中でも、この日は前半5番で5m、13番で4mのバーディパットを決めてガッツポーズを作り、カットライン上にとどまる粘りのプレーを展開。悔やまれるのは、ダブルボギーとした後半15番(パー5)だ。6オン1パットで通算2オーバーに後退した。
左セミラフからの2打目は、左から吹くアゲンストの風にも流されて右サイドの深い茂みの中へ。強いつま先上がりのライにボールが止まる不運もあり、3打目はクラブを短くもって40ydほど左前方に出すだけ。残り168ydの4打目も右に大きく流れ、グリーン右のクリークに転がり落ちた。
「2日間を通してミスは1ホールだけ」という15番が大きな痛手となったが、「ゴルフの内容はすごく良かった」と表情は明るい。米国女子ツアーは次週から2週間のオープンウィークに入り、次戦は3週間後の「カナディアンパシフィック女子オープン」に出場する予定だ。その翌週の「キャンビア ポートランドクラシック」を経て、いよいよ今季最後のメジャー戦「エビアン選手権」(9月14日~)を迎える。
「今はゴルフの状態がすごく良いし、あとはどこでカチッと噛み合うか、というところだけ。一つ一つ積み重ねてきたことを変えることなく、やっていきたい」。悲願とするメジャー初タイトルの最後のチャンスまで、あと1カ月余り。感傷になんて、浸っていられない。(スコットランド・セントアンドリュース/塚田達也)