2017年 全米女子オープン

「悔しい思いの方が…」宮里藍は粘りの予選通過

2017/07/15 10:24
ショットは好調を維持。内容には手応えを感じているだけに悔しさも強い

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(14日)◇トランプナショナルGCベドミンスター(ニュージャージー州)◇6687yd(パー72)

宮里藍は一時、予選通過圏外の通算3オーバーに落ちながら、上がり4ホールで2バーディを奪って週末の切符をつかんだ。ロープの外から観戦した父・優氏が「心臓が飛び出るかと思った」という緊張感に包まれた中での予選突破にも、宮里は「悔しい思いの方が強い」ともどかしさを口にした。

イーブンパーから出た2日目は、雨が降ったりやんだりする中でのラウンド。7番(パー3)で池につかまりダブルボギーとし、前半を2オーバーで折り返すと、13番でUT4での2打目を手前のバンカーに落としてボギーとし、通算3オーバーに後退した。

宮里が想定していたカットラインは3オーバー。だが、実際は2オーバーがそのラインだった。気づいたのは、15番(パー5)のバーディパットを沈めた後。16番、17番と2m弱のパーパットを沈めてライン上でこらえ、最終18番(パー5)で3mを沈めてバーディとし、決勝ラウンド進出を確定させた。

17番できわどいパーパットを沈めてガッツポーズを見せる宮里藍

通算1オーバー41位と最低限の目標はクリアしたが、「この2日間は4つ、5つ(アンダーが)出たラウンドだったし、そう考えると優勝争いに加わっていてもおかしくない内容だった」と、やはりグリーン上でのパフォーマンスに引っ掛かるものがある。

後半は「エイミング(狙い)だけしっかりしようと思ってやったら、ちょっと良かった。特にショートパットはよく入ってくれた」と新たなヒントをつかんだが、求めるものはさらに上だ。

「これが結果だし、これが現実。戦えているけど、戦えていないというもどかしい中でスコアメークしていくしかない。予選を通ったことであすから少しシンプルにできるかなと思うけど、それが良い方に行ってくれれば」と、自力でつかみ取った週末に希望をつないだ。(ニュージャージー州ベドミンスター/今岡涼太)

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