2017年 KPMG女子PGA選手権

リラックス調整と無欲の攻め 宮里藍は納得の「67」

2017/07/02 07:24
早朝スタートの3日目にスコアを伸ばした宮里藍

◇海外女子メジャー第2戦◇KPMG女子PGA選手権 3日目(1日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇6588yd(パー71)

2オーバーの62位タイから出た宮里藍は6バーディ、2ボギーの「67」をマークし、通算2アンダーの27位タイに浮上した。全体の3組目と朝早いスタートで、バーディラッシュを披露。「攻める気持ちを18ホール保てた」とムービングデーに求められるプレーを展開した。

早朝の恵まれたコンディションを宮里は存分に生かした。7mの大きなスライスラインを伝わせてバーディを奪った5番で勢いづき、6番(パー5)を3オン1パットとして2連続。「難しい5番ホールでうまく弾みがついた。パー5の前にバーディが来ると、攻めやすくなる」。8番では、奥に切られたピンを果敢に攻めてバーディを重ねた。

「トリッキーで難しい」という前半アウトで3つ伸ばし、10番ではUTでピンそば4mにつけた第2打を生かしてガッツポーズ。風が吹き始めた後半は14番、15番で3m以内のチャンスを逃し、「微妙なスネークラインで、芝目もあって難しかった。ちょっとイライラする感じもあった」という。それでも、「まだ難しいホールが残っていたので自分をうまくコントロールできた」とすぐにフラストレーションを消化し、最終18番(パー5)を6つ目のバーディとしてフィニッシュした。

「67」は、昨年「ANAインスピレーション」初日に並ぶ2014年以降のメジャーでのベストスコア。前日コースを出たのは午後8時で、この日は午前7時過ぎのティタイムとなり、準備時間は短かったが、調整はこれまでと少し違ってリラックスモードだったという。

「あまりストレスにならないよう“自由に”寝た感じ。すごく早く就寝したわけではなく、11時くらいに寝て朝は4時起き。メジャーだといつもトレーナーさんがいて、ケアをしてもらってきたが(今回は帯同せず)『あれをしなきゃ』、『これをしなきゃ』というのをナシにして、食べたいときに食べて、気持ちを少しリリースできたのが良かったです」

最終日は8月の「全英リコー女子オープン」(スコットランド・キングスバーンGL)の出場権獲得に向けて、少しでも多く賞金を積み重ねたいところ。「きょうは無欲で回れたのが良かったと思う。最後のLPGAチャンピオンシップを楽しみたい」と、鮮やかな4日間の締めくくりを狙う。(イリノイ州オリンピアフィールズ/桂川洋一)

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