2017年 KPMG女子PGA選手権

首位と4打差で週末へ 野村敏京に起きた2つの“ラッキー”

2017/07/01 11:52
第2ラウンドで急浮上に成功した野村敏京

◇海外女子メジャー第2戦◇KPMG女子PGA選手権 2日目(30日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇6588yd(パー71)

メジャー初優勝を狙う野村敏京は予選ラウンドを通算3アンダーにまとめ、15位タイで決勝ラウンドに進出した。悪天候で順延された前日未消化分から計19ホールをプレーし、第2ラウンドは1イーグル、3バーディの「66」。首位と4打差で週末を迎える。

この日は午前7時45分に前日から持ち越した最終9番の第1打から再開。第2打をグリーン左のバンカーに入れるボギーとして第1ラウンドは「73」で2オーバーの67位タイと出遅れる結果となった。

ホールアウトしてから約1時間後の午前9時にティオフした第2ラウンドも、なかなかスコアを伸ばせない展開。前半2番で第2打をピン奥1.2mにつけてバーディを先行させてからは、4番で3m、7番で5mのチャンスを逃した。

溜まっていくフラストレーションを感じながらも、野村は何度も「ここはメジャートーナメント。バーディが来ても、ボギーが必ず来る。自分のゴルフに集中しよう」と自らに言い聞かせてパーにつなげた。

忍耐は身を結び、後半13番でようやく2つ目のバーディが来た。217ydに設定された終盤17番(パー3)を3Wでピンそば6mにつけてバーディ。続く18番(パー5)で1Wショットをフェアウェイに置くと、予期せぬ幸運が巡ってきた。「17番とちょうど同じ距離」。再び3Wを軽く振り抜いてピンそば1mにつけ、鮮やかなイーグルフィニッシュを決めた。

前日はアンラッキーなバウンドに悩まされるなど「運がなかった」と話していたが、一夜明け「きょうは2アンダーでいいんじゃないかと思っていた。ラッキーイーグルです」と笑った。

さらなる幸運は午後2時のホールアウト直後。インタビュー中に、雷雲接近による中断のホーンが響いた。大雨が落ちてきて「ラッキーですね…」と思わずつぶやいた。最後は「私と一緒に回った人も同じ(条件)。私だけじゃないですよ」と笑ったが、メジャータイトル奪取に勝負運は欠かせない。(イリノイ州オリンピアフィールズ/桂川洋一)

2017年 KPMG女子PGA選手権