2017年 NW アーカンソー選手権

畑岡奈紗はメジャー初出場をかけてアーカンソーへ

2017/06/23 07:53
宮里藍(左)の隣でアプローチ練習を行う畑岡奈紗

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G 事前情報(22日)◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6331yd(パー71)

18歳の畑岡奈紗は苦しいルーキーイヤーを送っている。プロ1年目の今季はここまで12試合に出場し、予選通過は4回。23日(金)開幕の3日間大会は次週のメジャー第2戦「KPMG女子PGA選手権」(イリノイ州オリンピックフィールズCC)出場をかけた戦いになる。

156人が出場する「KPMG」は過去5年のメジャー大会優勝者、過去2年のツアー優勝者などの上位資格保持者から出場権を獲得し、残りの枠は有資格者を除いた今大会終了後の賞金ランキング上位者から埋められる。賞金ランク141位の畑岡陣営の試算では、現在は出場チケットは繰り下がる状況にあるとみているが、今週の他選手の成績によっては予断を許さない。

「やっぱりANAインスピレーションに出られなかったのが、ひとつ頭にあって。メジャーには出たいと思います」と意気込む畑岡。春先に苦い記憶がある。4月のメジャー初戦の出場をかけた3月「キア・クラシック」で、最終日に「78」をたたいて59位に終わり、目標達成はならなかった。

持ち前のショットの鋭い切れ味が鳴りを潜め、好成績を残せない現状を打破しようと必死だ。今週は開幕4日前の19日(月)から連日、トップ選手との練習ラウンドに臨んだ。世界ランク16位のミンジー・リー(オーストラリア)に始まり、宮里藍野村敏京、世界ランク3位のユ・ソヨン(韓国)とそれぞれ2人でプレー。今季で引退する憧れの宮里と念願の初ラウンドに「緊張しました」と照れながらも、「自分のスタイルを確立すること」の重要性を説かれた。

「今週のコースは日本に似たところがあります。特にフェアウェイの芝は(日本のコースに多い)高麗芝のような感じ。あとは、見えないところに池があったりする。パー3に気を付けてプレーしたいです」。けれんみない姿勢は変わらない。必死にもがいて、まずはメジャーデビューを果たしたい。(アーカンソー州ロジャーズ/桂川洋一)

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