2017年 NW アーカンソー選手権

松山英樹に宮里藍がエール「メジャーだけにこだわらずに」

2017/06/22 08:19
米女子ツアー会場で、優勝した2012年大会当時の記念パネルを受け取る宮里藍

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G 事前情報(21日)◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇(パー71)

宮里藍が前週のメジャー第2戦「全米オープン」を2位で終えた松山英樹を称賛した。宮里は米国内でテレビ観戦。ブルックス・ケプカに敗れたものの「12(アンダー)でプレーオフに入ってくれればいいと思っていました。でも、最終日の6アンダーは圧巻でした」と興奮し、25歳の今後に大きな期待を寄せた。

松山は同大会最終日にベストスコアとなる「66」をマークし、1980年大会の青木功に並ぶメジャー日本人最高位の2位に食い込んだ。世界ランキングもダスティン・ジョンソンに次ぐ2位に浮上。かつて女子で世界ランク1位に上り詰めた宮里は「本当にメジャーをいつ勝ってもおかしくない」と太鼓判を押した。

その一方で松山には「メジャーだけにこだわらずに、勝ちを重ねていってほしい」と言及。「メジャーに対する周りからのプレッシャーはもちろんあると思う。メジャーも大事ですけど、(他の試合でも)勝ち続けることが大事。その方がより難しいですし、そこができればナンバーワンになる可能性も出てくる」と、メジャーに対する意識を過度に高めるよりも、現在の勝利数(米ツアー4勝、米ツアー外競技1勝、日本ツアー8勝)をより積み上げることの重要性を説いた。勝ち癖をさらに身に着けて、数ある勝利の中にメジャータイトルが含まれれば最高だ。

今季限りで引退する宮里は今週23日(金)開幕の「ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G」から米ツアーでの戦いを再開。「(松山は)メジャーはもちろんそのうち勝つと思うんですけど、それより、ああいう本当に“あり得ない”選手たちの中でやっていることが私にとってはスゴイことに思える。本当に体を壊さずに頑張ってほしいなと思います」と優しくエールを送った。(アーカンソー州ロジャーズ/桂川洋一)

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