「自分への期待から来るミス」宮里藍は後半暗転、ボギー止まらず
2017/03/31 10:24
◇米国女子◇ANAインスピレーション 初日(30日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
午前組でプレーした宮里藍は3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」でプレーし、2オーバー暫定80位と出遅れた。
インスタートの宮里は、12番でフェアウェイからの第2打をグリーン奥の傾斜を使って戻し、ピンそば1.5mに寄せてバーディを先行。「フィーリングが戻ってきた」というショットで、14番(パー3)ではピン奥2m、17番では3mとピンにからませ、スコアを積み上げた。
しかし、後半に入ると調子は一転した。「ショットのタイミングがずれ始めた」という2番(パー5)。ティショットを右に曲げ、第2打はフェアウェイに出すだけ。第3打をグリーン右サイドのラフに運ぶものの、寄らず入らずのボギーとした。続く3番では約1mのパットがカップをわずかに逸れて、2連続ボギーとした。
さらに4番では右ラフからの第2打が、木に当たるトラブル。グリーンオンに4打を要し、4オン2パットのダブルボギーとした。「別人のようなプレー。前半が良かった分、力みも出てきた」と、警戒感が増したことでプレーが委縮。「バランスを取ることは難しいけど、気持ちに適度なゆるさがあっても良かった」と振り返った。
「後半に失速してしまったけど、いまはそれ以上に手ごたえを感じている」。ひとつのミスに、さらなるミスが重なった原因は技術的なものではなく、メンタルの問題と分析した。「良いプレーをしているからこそ、自分への期待から来るミス。いまは我慢のときで、あともう少し」と、自身に言い聞かせるように話した。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)