「たまにはこういうことも」横峯さくらが首位スタートに笑み
◇米国女子◇フボンLPGA台湾選手権 初日(6日)◇ミラマーG&CC(台湾)◇パー72
横峯さくらが1イーグル、5バーディ、2ボギーの「67」で回り、5アンダーで単独首位スタートを決めた。賞金ランキングで77位と苦しむシーズンの終盤戦。アジアシリーズの第2戦で悲願の米ツアー初勝利へ好発進した。宮里藍も「69」で3アンダー5位と上々の滑り出しだ。
コースは前夜の雨で水を含み、日中は強い風が吹いた。横峯は2番で2mのチャンスを活かしてバーディを先行。「1アンダーから(序盤を)スタートできたのは大きかった」と良い流れを作った。11番で3つ目のバーディを決めたあと、12番(パー5)で2オンからイーグルパットを沈めた。「『バーディが獲れたら良い』というくらいに思っていたら5、6mくらいのパットがよく入ってくれた」。15番のバーディの直後には、珍しく右手を何度も握りしめてガッツポーズを見せた。
ティショットを右ラフに入れた最終18番(パー5)でボギーを叩いたものの、堂々の首位スタート。今季出場25試合のうち、第1ラウンドで60台をマークしたのはこれが5回目。「いつも初日で出遅れていた。たまにはこういうことがないとな、という感じ」と苦笑いした。「この風の中で5アンダーは上出来。あしたもスコアの伸ばし合いになる。我慢しながらチャンスを決めたい」と2日目以降への自信ものぞかせた。
宮里藍も出だし1番で2.5mを沈めたバーディをきっかけに好スタート。「中盤は風が難しかったけれど、うまくスコアをまとめられた」と胸を張った。野村敏京、宮里美香も1アンダーの14位タイとまずまずの初日。藍は「みんなこの難しい中で良かった。でも、きょうはティが前に出ているところも多かった。ピンポジションもこれから難しくなるかもしれない」と笑顔ながら警戒心は緩めなかった。