2015年 ショップライトLPGA

歴代女王の宮里藍 風よりイヤ~なアレ

2015/05/29 07:14
開幕前日のプロアマ戦で笑顔を見せる宮里藍

米国女子ツアーの「ショップライトLPGAクラシックby acer」は29日(金)、ニュージャージー州のストックトンシービューホテル&GC ベイコースで開幕する。宮里藍にとっては2010年にツアー通算5勝目(当時)を飾った大会だ。

大西洋にほど近いフラットなコースは、トータル6177ydと短い18ホール(パー71)。上空を強く吹き抜ける風との戦いがメインだが、宮里が警戒したのは意外なもの。「風が吹いてほしい。風が止むと虫がすごいので」。選手やギャラリーを悩ませるのは、海沿いの木々に生息する小さな蚊や羽虫。静かにアドレスを取った途端“集団”が体にまとわりついてくる。

クラブのゴルフショップは、サボテンの成分を含む虫よけスプレー(177ml、8ドル)を常備。宮里は「虫はなかなか厳しい。むしろ風の方が集中できる」というほどだ。

また、例年以上の厳しい冬を越したグリーンは、近隣のコースに比べれば大いにメンテナンスが行き届いているというが、ボールが予想外の転がりもみせている。「場所によってだいぶ違う。1番から4番くらいはボコボコしているところも多い」。

米ツアーではまれな3日間大会。72ホールの戦いよりもスタートダッシュが強く求められる中で、パッティングが大きくスコアを左右する。

前週19日(火)には7月のメジャー「全米女子オープン」の予選会で敗れ、11年連続の出場を逃したが、悔やんで振り返る様子はない。「ひとつひとつの積み重ねでもう6月。油断はできない。ゴルフの調子自体はいい。それがどう噛み合うかは自分ではコントロールできないので、やるべきことをやりたい」と淡々と仕事を全うする。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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