宮里藍は初めてのコースに翻弄され43位出遅れ
シンガポールのセントーサGCで27日(木)、米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」が開幕。昨年のコース変更後は初出場となる宮里藍は、1バーディ4ボギーの「75」で初日を終え、首位に9打差の3オーバー43位タイと出遅れた。
警戒していた風も「うまく利用できていたと思う」とパーオン率は7割を超えたが、「前半からバーディパットが入らずにボギーが続き、1日を通して難しい流れだった」と肩を落として総括した。2メートルのチャンスにつけた打ち下ろしの2番パー3で、「ちょうど順目と逆目の境目で、ラインが見えなかった」とグリーンを十分に把握しきれないまま、決定機を外したのが、“流れ”の源流となった。
スコアが動いたのは5番。フェアウェイからの2打目をピンに近いグリーン左サイドに外すと、3打目を3メートルオーバーさせ、先にボギーを招いた。「(3打目地点に)行ってみると、外しちゃいけないところだった。最初のコースでは良くあること」と、ここでも経験不足がマイナスに作用。続く6番、折り返し後の10番とボギーを重ね、海岸線が左側に沿う15番では「風は左からだったので、意識をせずに気持ち良く振りすぎた」と、その左へ曲げてボールは海へと消えた。経験不足とばかり言えない4つめのボギーに「警戒が足りなかった」と反省も口にした。
タイから移動した月曜日から、プロアマ戦を含めて36ホールを重ねたものの、試合では初ラウンドとなるコースに翻弄された初日。それでも「今日で分かったことも多かったので、明日からは大丈夫だと思う」とポジティブ思考は崩さない。「上のスコアは詰まっているので、私が少しでも頑張れば上に行けるはず」。
先週に引き続き、今週も予選落ちが設定されていない4日間大会。コースへの順応とともに、出遅れを挽回するチャンスはまだ3日残されている。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)