全英リコー女子OP、今後のシナリオは？

大会3日目、強風により12時33分に中断となり、そのまま再開できずに終わった「全英リコー女子オープン」。決勝ラウンドに進んだ69選手中、第3ラウンドを終えることが出来たのはわずかに9選手だけ。14選手はスタートすら出来ないまま、土曜日の夜を過ごすことになった。

中断時には台風並みの風速18メートル／秒という突風が吹き、その後の計測では22メートル／秒も記録した。「この国で、これほどの風が吹くことはめったにない」と、LGUトーナメント運営の責任者、スーザン・シンプソンは記者会見で顔をしかめた。

昨晩は11番グリーンの芝を刈ることはなかったというが、それでもこれだけの風が吹けば手の施しようがない。明日も強風となりそうだが、現時点では9メートル／秒弱と、今日よりは幾分穏やかな予報。「13メートル／秒を超えるようだと問題になってくる。そうならないことを祈りましょう」とスーザンは報道陣を見つめた。

今大会はメジャー大会。72ホールを消化するために最善の努力をする、とスーザンは説明する。「そうならないことを願っているけど、月曜日フィニッシュもオプションのひとつです」。コースの確保は出来ているが、まずは予定通り日曜日にすべてを終わらせたいというのが、関係者たちの切なる願いだ。

土曜日に第3ラウンドを終えた9選手のスコアをキャンセルしなかったのは、「それはフェアだと思わなかったから。すべての状況は異なるから一概には言えないけど、議論を経てそういう結論に至りました」と説明した。

明日は6時15分に第3ラウンドの残りを再開し、第4ラウンドの1組目は8時にスタートさせる予定。最終組は、今日と同じく13時40分にティオフ予定だ。（英国セントアンドリュース／今岡涼太）