2013年 全米女子オープン

11位フィニッシュの藍「今までで一番自分らしい全米女子オープン」

2013/07/01 10:01
最終日も粘りのゴルフで11位タイとなった宮里藍

「今日が一番タフだった。風も強かったし、ピンポジションも難しい。初日の出遅れを考えると、残りの3日間をよく我慢できたかなという気持ちもあります」。米国女子メジャーの今季第3戦「全米女子オープン」の最終日、8位タイからスタートした宮里藍は、2バーディ、4ボギーの「74」でホールアウトし、通算4オーバーは11位タイで4日間の戦いを終えた。

序盤から、「ピンポジションも難しいだろうなと予想していたので、一打たりとも気は抜けなかった」と1ホール1ホール、1打1打に集中して臨んだ宮里。4番、6番と2つのボギーを先行させてしまうが、9番では約10メートルのロングパットを沈めてバーディを奪った。湿度を含んだ重たい風は攻略難度をさらに高め、後半も宮里を苦しめる。14番、16番で再びボギーを叩いたあと、17番でこの日2つ目のバーディを奪って粘りを見せ、トップテンフィニッシュは叶わなかったものの、11位タイでフィニッシュした。

今大会に焦点を合わせて調整を行ってきたことで、「調子が良かったので少し気合いが入りすぎてしまった。(好調を)いい流れに乗せられるように、コントロールするにはやはり経験を積み重ねることが必要」とこれからの課題を挙げる一方で、「今回は自分のゴルフができた分、初日以降うまく我慢できたことが自分の中での収穫。なかなか我慢できずに下がっていくことが多いけど、ぎりぎりのところで今回は踏ん張れた。今回は自信になった」と手応えも得て、「今までで一番自分らしい全米女子オープンだった」と締めくくった。

このあと宮里は「毎年変化をつけて次のメジャーに向けて下準備することも大事」と、7月は1ヶ月の休養を摂り、8月1日に開幕する「全英女子オープン」に挑む。シーズン中の1ヶ月の休養はこれまで一度も経験がないという宮里だが、今年でプロ10年目の大きな節目を迎え、次戦のビッグタイトル獲得に向け、再び新しい一歩を踏み出す。

2013年 全米女子オープン