2013年 ホンダ LPGAタイランド

10位タイの宮里美香、オフの成果に満足顔

2013/02/21 20:28
10位タイ発進とした宮里美香。課題のショートゲームがこの日のラウンドを支えた

宮里美香のオフシーズンの成果が、存分に表れた18ホールだった。自身の今季初戦「ホンダ LPGAタイランド」初日を5バーディ、2ボギーの「69」。3アンダー10位タイと上位発進を切り、「初日に69は良いほうだと思う」と納得の表情を浮かべた。

序盤は、アイアンの縦の距離感が合わずに苦戦。5番でボギーが先行するが、その流れを断ち切ったのは、かねてから課題に挙げ、オフシーズンの練習に多くの時間を割いてきたショートゲームだった。

ボギー直後の6番、2打目がショートしてグリーン手前15ヤードの距離が残った3打目を、58度のウエッジでチップインバーディ。「あれで自分のリズムが掴めた」と、続く7番(パー5)で2メートルを決めて、連続バーディを奪う。

9番では、グリーンサイドバンカーからの3打目をピンに絡めてパーを死守。17番もバンカーからOKにつけてパーセーブし、最終18番(パー5)のバーディフィニッシュへと流れを繋いだ。この日のサンドセーブ率(バンカーからパーをとる確率)は3分の2。昨年は100位台に低迷していたサンドセーブ率の改善はオフシーズンの命題の1つだったが、「個人的には満足です」と、シーズン初戦にして大きな成果となって表れた。

「やっぱりショートゲーム。今までだったらギリギリパーだったところも、今日は上手くパーセーブできた」。昨年は1位だったフェアウェイキープ率は今年も上々、外したのはスタートホールの1番のみ。宮里の最大の強みあるティショットの精度に加え、自信を深めつつあるショートゲームも噛み合いを見せ、初日の好スタートへと繋げた。(タイ・チョンブリ/塚田達也)

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