2012年 LPGAハナバンク選手権

藍、ハナバンク初出場の決断

2012/10/17 18:54
韓国での試合は02年のアジア大会以来。スケジュールを変えて終盤戦に臨む宮里藍

2012年シーズンも終盤へと突入している米国女子ツアー。今週の「LPGAハナバンク選手権」を含めて残りは5試合で、前週のマレーシアから今週の韓国、そして台湾、日本とアジア4連戦の真っただ中にある。この直前はオープンウィークだったが、日本の「ミズノクラシック」終了後は、すぐ翌週にメキシコで「ロレーナ・オチョア招待」が開催される。その翌週が最終戦というスケジュールだ。

米ツアーに本格参戦した06年以降、宮里藍は毎年この「ミズノクラシック」に参戦してきた。だが、初年度に7位タイに入ったものの、それ以降は09年の17位に入ったのが唯一のトップ20フィニッシュ。それ以外の4度は、50位以内にすら入れていない。

「これまではミズノに出ていて、ミズノからメキシコまでは移動も長いし、ハードな3週間(台湾、ミズノ、メキシコ)になっていたので、今回は終わりに向けて良い状態でフィニッシュしたいと思って、ミズノを休むことにしました」と宮里は言う。だが、相性の悪さに加え、賞金総額120万ドルとアジアシリーズでは一番低く(ちなみに韓国は180万ドル)、そして東京から優に4時間は掛かる移動も、選手たちの足を遠ざけていることに疑いの余地はない。以前、アニカ・ソレンスタムの帰りの移動が未手配で、名古屋まで近鉄列車に立ち乗り乗車したという話も、選手たちの評判を落とした一因だという。

いずれにせよ、今年の宮里は02年に金メダルを獲ったアジア大会以来、10年ぶりに韓国での試合に挑む。「先週は、今シーズン一番といっていいくらいゴルフの内容がよかった」と調子も上向き。きっぱりとした決断が好結果につながるか、今週の宮里に注目したい。(韓国インチョン/今岡涼太)

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