2012年 全米女子オープン

藍、初メジャー優勝は遠く「パンチが足りなかった」

2012/07/09 07:10
最終日は「77」と崩れた宮里藍。見せ場も作ったが・・・

「全米女子オープン」最終日、逆転へのかすかな望みを持って通算3オーバーからティオフした宮里藍だったが、1番でグリーン奥からのアプローチを1mに寄せるも、パーパットがカップの左ふちをなめてボギー発進としてしまう。

「ひとつでも多くバーディを獲って、上位で終わりたい気持ちが強過ぎた」という宮里は、その後はパーで切り抜けるも、10番(パー5)でボギー、12番でも2打目がバンカーに捕まって再びボギーとしてしまう。「あれで集中力が切れた」という宮里は、続く13番(パー3)で池に入れてトリプルボギー。結局、この日「77」、通算8オーバーの28位タイで、今年の「全米女子オープン」を締めくくった。

「確実に欲が出てしまい、コースの中で横に置いておけなかった」という宮里。思い入れの強いメジャー大会だが、難しいコースセッティングは簡単にバーディを獲らせてくれない。初日に好スタートを切った事実も、自らへの期待を高め、目の前の一打に集中する妨げとなった。

「今までで一番地に足をつけてできたUSオープンだったけど、パンチが足りなかった」と宮里は振り返る。成長は感じているが、期待と現実の厳しさを埋める気持ちのコントロールが難しい。「自信はあったけど、ありすぎると期待が高くなってしまう。そのバランスが難しかった」。今年のメジャー大会はあと1試合。日本中の期待も背負った宮里の調整は続いていく。(ウィスコンシン州コーラー/今岡涼太)

2012年 全米女子オープン