2012年 ウェグマンズLPGA選手権

宮里藍、猛チャージもわずかに届かず

2012/06/11 10:47
最終日に「68」の猛チャージで迫ったが、わずかに及ばず6位タイ。メジャー初制覇はもう少しだ。

「ウェグマンズLPGA選手権」最終日、通算1オーバーからスタートした宮里藍は、「昨日雨が降ったというのを聞いていて、1番からフェアウェイも湿っていたし、今日はピンを狙っても止まるなという頭の切り替えはできていた」と、序盤からアグレッシブなプレーを見せる。

4番(パー5)でバーディとすると、7番(パー3)はU5で30cm、9番(パー3)は8Iで15cmと、パー3をいとも簡単に攻略していく。15番(パー3)でも4mを沈めて通算3アンダーまでスコアを伸ばし、トップも射程圏内に入ってきた。

「3で上がるのと、4で上がるのは後半組のプレッシャーが違ってくる。でもなかなか、中盤惜しいパットが続いていて…」。16番、17番と3mほどのバーディチャンスを逃し、あと一歩がもどかしい。結局この日は4バーディノーボギー。通算3アンダーまでスコアを伸ばしたが、首位には3打及ばず6位タイ。「今日は4日間の中で、一番バーディチャンスも多かったし、すごく良いプレーだった。思いのほか、風が吹かなくて上位が伸びているのが計算外」と、納得と悔しさの入り交じった表情で振り返った。

精神面での手応えも得た。「ノーボギーがうれしいです。最終日で精神的にもピンポジ的にも難しい中、自分のプレーができました。優勝のことは考えなかったけど、自分が思っている数字に届かせたい、という気持ちでやっていて。でも、その気持ちが邪魔することなく目の前の1打に集中できたので、そのあたりが少しだけ成長できたのかなと思います」。

今季メジャー初戦は56位タイ。2戦目でのトップ10入りに「メジャーで上位に入るとワールドランキングにも大きなプラスになる」と得たものは小さくない。これで3戦連続のトップ10フィニッシュ。「92点」という自己評価に、宮里の満足度が現れていた。(ニューヨーク州ロチェスター/今岡涼太)

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