美香、後半怒涛のバーディラッシュで2位浮上
「ウェグマンズLPGA選手権」2日目、上空にはきれいな青空が広がっているものの、朝からコースには強めの風が吹き抜ける。ただでさえ難しいフェアウェイキープ、そしてコース攻略を、この風がより一層厳しいものへと変貌させた。
通算2アンダーからスタートした宮里美香は、2番の第2打で「115ヤードのアゲンストだったから、120ヤード打つつもりで9Iのパンチショット」をしたものの、グリーンに届かず手前ラフへ。アプローチを寄せきれずにボギーとしてしまう。
風なのか、フィーリングなのか。得意のパンチショットがショート気味で、なかなか距離感を合わせられない。11番(パー5)もボギーとして、13番はティショットを右ラフへ入れ、続く2打目でフェアウェイへ運ぶのがやっと。しかし、残り29ヤードの3打目は、ピン奥の傾斜を利用しつつピンに寄せると、なんとそのままカップイン!この日初めてのバーディで息を吹き返した。
14番はボギーとするも、15番(パー3)ではピン下10mのバーディパットが最後の一転がりで入って、思わず両膝を折って安堵(あんど)の笑みをもらした宮里。16番、8Iで放った第2打は、ようやく本人も納得のいくショットでピンそば2mにつけ連続バーディ。終盤に盛り返し、この日は3バーディ3ボギーの「72」、通算2アンダーとスコアは変わらなかったものの、順位は2位タイへと浮上を果たした。
「今日は16番の2打目でようやく縦の距離感が合ったけど、明日は最初から合うようにしていけば、チャンスはあると思う。我慢しつつ最後まで耐えて、自分を褒めてあげたいです」。4日間のメジャー大会はようやく折り返し地点。「2日目はすごく大事だけど、明日が一番大事。いかに自分のゴルフをできるかがキーになってくる」と、宮里は静かに汗を拭った。(ニューヨーク州ロチェスター/今岡涼太)