2011年 全英リコー女子オープン

美香、得意の「パンチショット」で7位タイ

2011/07/29 05:49
好調なショットは引き続き。元気よく7位タイ発進を決めた宮里美香

「全英リコー女子オープン」初日の宮里美香は、11時59分がティタイム。午前中は快晴無風という絶好のコンディションだったが、宮里のスタートする頃には、灰色の雲が上空を覆い、冷たい雨が落ち始めていた。

それでも、「昨日から予想していたので、どうできるか考えていました」と悪コンディションにも焦らない。その答えは、方向性を重視したコンパクトなスイングで球を押さえるパンチショットの多用だった。

4番で4mを沈めてバーディを先行させると、9番でも2mのバーディパットを決めて前半を2アンダーで折り返す。10番でボギー、13番(パー3)でバーディを奪い返して迎えた14番(パー5)。レイアップした2打目はピンまで残り145ヤードのフェアウェイ上に止まる。

「普段は6Iで打つんだけど、ライン出しを意識して5Iで打ちました」という宮里は、このショットをピン右1.5mにぴたりとつけてバーディとし、「あれは自画自賛のショットでした」とにっこりとほほ笑んだ。

「フルショットをしたらこの風だとどこに行くか分からない。パンチショットなら、自分を維持できるというか、ライン出しを意識して方向性重視でいけます」。風の強い沖縄で育った宮里にとっては、慣れ親しんだ攻略法だ。

初日を通算3アンダーの7位タイで終えた宮里。ここ数戦の好調さは、リンクスに来ても揺るがない。「明日は明日でどういう風が吹くのか想像できないけど、パンチショットを生かして、まずはフェアウェイをキープしつつ、チャンスがきたらバーディを獲る。今日の感じでできたらいいと思います」。宮里はさらに自信を深めたようだ。(スコットランド・カーヌスティ/今岡涼太)

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