2011年 エビアンマスターズ by Societe Generale

藍「パッティングが良かった」1打差2位タイに浮上

2011/07/23 06:06
ショットをピンに絡め、チャンスを確実にものにしていく!宮里本来のプレーで2位に浮上!

「エビアンマスターズ」2日目、ようやく青空が顔をのぞかせた好天の下、2年前の再現かのように宮里藍がリーダーズボードを駆け上がった。

12時7分スタートのこの日、4番で3m、5番で4mを沈めて連続バーディ。正確なアイアンショットを武器に、雨の影響で軟らかくなったグリーンのピンをめがけて攻めていく。9番1m、10番4m、11番では50cm。3連続で短いバーディチャンスをものにして、通算9アンダーまでスコアを伸ばした。

15番では1mのパーパットを外してボギーとし、続く16番ではファーストパットを2mオーバーしての3パット。それでも、最終18番できっちりとバーディを取り返して、結局この日は6バーディ2ボギーの「68」。首位と1打差の通算8アンダーでホールアウトし、「パッティングが良かった」と笑顔を見せた。

この日は日本から到着したばかりの父・優氏も宮里に帯同してプレーを観戦。「久しぶりにみたけどショットはすごく良い状態。タイミングも合っているし、テンポもいい」と目を細める。一点、懸念をあげたのは「ショートパットのストローク。まだ右手で操作しようとしている」。それでも、修正に時間の掛かりそうな気配は無かった。

2年前の優勝コースとあって、相性の良さを意識してしまうが、宮里本人は否定的だ。「毎年このコースが好きだといっているけど、うまく行かない時もあるし、日によって違うので自分に合っている感覚はないですね」。一方で、優氏は「あってるんだと思いますよ。まず、この雰囲気。田舎の中にゴルフ場がある感じで、沖縄と似ています」。

その真偽は分からないが、距離が短く、フェアウェイは狭い、そしてグリーンも小さくて狙い所が限られてくるこのコースでは、飛距離よりも正確性が重要なのはいうまでもない。

「焦らずに一つ一つ、自分のゴルフに集中したい」と話す宮里。残り36ホールも自身のプレーができれば、結果はおのずと見えてくるはずだ。(フランス・エビアン/今岡涼太)

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