暫定6位の美香、残り1ホールでサスペンデッド
2011/07/08 11:19
今季の海外メジャー2戦ではいずれもトップ10フィニッシュ。迎えた今季メジャー3戦目「全米女子オープン」初日、宮里美香は世界屈指のハードセッティングを誇る舞台でも、まったく物怖じしない堂々たるプレーを見せた。
前日、メンタルコーチから「姿勢よく、張り切って歩こう」との助言を受け、「それを意識した」と振り返る美香。インの前半は15番までパーを連ねると、16番(パー3)では3mを沈めてバーディを先行。だが、直後の17番(パー5)のティショットを右ラフに打ち込んでボギーとすると、1番では3パットのボギーを叩き嫌なムードが漂いはじめる。
この場面でメンタルコーチのアドバイスが活きる。「ボギーを打って落ち込んだらどんどん(悪い方向へ)いってしまうし、姿勢を良くして“これはUSオープンだから”と割り切った」。5番で5mを沈めてバーディを奪うと、6番のボギーを挟み、7番で2メートルを沈めバーディ。だが、終盤に向けて弾みをつけたのもつかの間、8番(パー3)をパーとしたところで中断のサイレンが鳴り、あと1ホールを残したところでサスペンデッドとなった。
17ホールを消化してイーブンパーは、首位に2打差の暫定6位タイ。「あと1つ(1ホール)だったのに・・・」と苦笑する美香だが、3バーディ、3ボギーという内容には「我慢したと思う。3パットを1つしてしまったのは痛いけど、すごくいい手ごたえはある」と評価。メジャー3試合連続トップ10、そしてさらなる高みに向けて、絶好のスタートを切った。