藍は「気持ちの切り替え」、美香は「経験」と「自信」が鍵
米国女子ツアー第7戦「サイベース・マッチプレー選手権」が、5月19日(木)から22日(日)までの4日間、ニュージャージー州のハミルトンファームGC で開催される。前日に予定していたプロアマ戦は雨天の為中止。今大会に出場を予定している宮里藍、宮里美香はこの日はコースで数時間練習した後、早々に切り上げゴルフ場を後にした。
5勝を挙げた好調な昨シーズンとは一転、今季はまだスロースタートの宮里藍。優勝争いは体力、精神力ともに消耗が激しい上、オフには祝事への参加などで、今シーズンへの十分な準備が出来ないまま突入している。父の優氏もそんな宮里を懸念していたが、本人の口から発せられる言葉は常に前向きだ。
「(気持ちが)上がりっぱなしに行くということは誰もないと思う。どの選手も悩みは少なからずある。ただ、自分としてはそこまで落ちていないので、『まあ、いつか噛み合うだろう』というぐらいの気持ちでいます。特に何が悪いということではなく、強いて言えば地震のこともあって、『1つでもいいプレーをしたい』という思いが強すぎて空回りしている部分もあると思う」と、気持ちのコントロールが上手く行えていないと話す。ここ数戦、本人も焦りを口にするようになってきたが、それは深刻さの裏返しなのか・・・。
「自分のプレーも長い目で見て、しっかり1つ1つやっていければいいと思う。マッチプレーは、取られたら取られたで引きずっていられないから、そういう意味では気持ちの切り替えはやりやすいかも」と、通常の雰囲気とは異なるマッチプレーで、これまでの流れを断ち切りたい。好転の兆しが見られるのか注目だ。
一方、宮里美香は「アマチュアで優勝したときはマッチプレーでした。高3までマッチプレーをやっていたし、基本的には好き。いかにピンに寄せられるかも大事になってくると思うけど、パットで決めないと1アップ取れないし・・・。とりあえず自分のゴルフに徹しつつ、相手のプレーも見ながら駆け引きすることも大事です」と自信を覗かせる。「ワールドレディス~」の最終日から先週の「フンドーキン~」の3日間を、アンダーパーで回れたことが自信の証しだという。本来のアグレッシブな宮里に期待したい。