米ツアー1年目の野村、初の予選突破も「悔しい」
2011/04/30 11:14
宮里藍と宮里美香がともに予選落ちに終わった、今週の米国女子ツアー「アヴネットLPGAクラシック」。その中にあり、予選会を突破して出場権を得たツアー1年目の野村敏京(18)が、通算イーブンパーの29位タイでホールアウト。ツアー出場2戦目にして、自身初の予選突破を果たした。
野村は、当時アマチュアで出場した昨年末の米ツアーファイナルQTで40位に入り、その後アメリカでプロ転向。ルーキーとして迎えた2011年シーズン、ツアーへの出場資格は無いものの、先月出場した下部ツアー「デイトナビーチインビテーショナル」を制すなど早くも台頭を見せている。
韓国人の母と日本人の父を持ち、両国どちらかの国籍を取得する権利を持っていた野村は先日、日本国籍を選択。今シーズンは“ハル・ノムラ”という登録名でプレーを続けている。今週キャディを務めるのは、以前まで野村のコーチをしていたという母方のおじ。タッグを組んだ当初はケンカをして大変だったと話すが、今では息も合っているようだ。
初の予選突破を果たした野村だが、浮かれる気持ちは微塵もない。この日の36パットを反省し、「悔しいほうが強い。私の試合に出る目標は優勝だから」。この負けん気の強さが、ルーキーイヤーで早くも結果を出し始めている要因か。豪快なスイングから生み出す、海外勢にも負けない飛距離も魅力。首位に7打差で迎える決勝ラウンド、野村の目には首位の背中しか見えていない。