藍と桃子、パットに泣いた4日間
今週の「クラフトナビスコチャンピオンシップ」で、パットに苦しむ展開が続いた宮里藍と上田桃子。ともに通算3オーバーの36位タイで迎えた最終日も、この流れを断ち切ることはできなかった。
宮里はこの日29パットと、数字的には昨日と変わらないが、「パットのフィーリングが良く、自分のストロークができていた」と納得の表情。それでもボールの行く先は、ほとんどがカップの中ではなく、その淵だった。狙ったところに打ち、ラインも合っている確信があるものの、カップイン直前でことごとくボールが逸れる。この日、2バーディ、4ボギーの「74」と崩れ、通算5オーバーの33位タイに後退して4日間を終えた。
「今週は不思議な気持ち。プレーは良いのに、スコアがぜんぜんついてこなかった」と宮里。多くのバーディチャンスを演出し、「今までのナビスコの中で、一番地に足をつけてプレーできた」と好調を自覚していただけに、消化不良のまま今季メジャー初戦を終えることになった。
上田はこの日31パットを叩き、3日連続となる30オーバー。2ストローク落とし、宮里と同じ通算5オーバーでホールアウトした。「今週のオーバーパー(の原因は)は3パット。今日も2回あったし、(今週は)1日2.5回くらいやってしまっている」と、やはりパットへの反省が真っ先に口をつく。「そこをどう減らすかが、来年への課題」と、その目は早くも1年後を見据えていた。
だが、全体的なプレー内容には納得の表情を浮かべる。「使えるショットが多く、去年よりも回りやすかった。手ごたえのある一週間だったし、自分の夢(今大会で勝つこと)が近くはないけど、遠い過ぎることもないと思えた」。そんな好感触を得て、次戦は15日に地元・熊本で開催する国内ツアー「西陣レディスクラシック」に出場する。今週は「勝ちたい意識が強すぎて、冷静な自分がいなかった」とも振り返る上田。その反省を活かすべく、「勝ちたい試合ではあるけど、今週の経験を活かしたい」とクールに次戦に臨む。