2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

美香“ネバーギブアップ”で3位タイ発進!

2011/04/01 11:34
公式会見に呼ばれた宮里美香。ゴルフ同様、英語も急激に上達している

「クラフトナビスコチャンピオンシップ」初日、公式会見に呼ばれた上位選手の1人に宮里美香がいた。「ドライバーと、パットのフィーリングがすごく良かった」と、この日5バーディ、ノーボギーの「67」。先週優勝のサンドラ・ガルと並び、5アンダーの3位タイと絶好の滑り出しを見せた。

スタートホールの10番で3メートルを沈めバーディを先行させると、11番で1メートル、さらに12番では、段を下る難しいラインの7メートルを読み切り3連続バーディ発進。「グリーンが日に日に硬くなるイメージをキープできていた」と、他の選手たちを悩ます硬いグリーンを掌握する。

15番、16番とパーオンに失敗するピンチを迎えるが、15番では3メートル、16番では4メートルを捻じ込んでパーを死守。粘り強くパーを重ね、「何よりもノーボギーで回れたことがすごく良かった」と表情をほころばせた。この日の朝、メンタルコーチからある映像を見せられた。テーマは“ネバーギブアップ”。途中で転んでしまった女性ランナーが、最終的に1位でフィニッシュする2分程度の動画だ。この日25パットという数字は、諦めない姿勢を最後まで貫けた賜物だろう。

さらにメンタルコーチからは、「メジャーを意識し過ぎないこと」という指導も受けている。「特に去年は、メジャーで結果を残したいという気持が強すぎて空回りしてしまった」との反省を、早くもメジャー初戦から活かしている。

先週から、宮里藍上田桃子と共同で行っている募金活動のスローガン『まけるな日本』のバッジを着用してプレーを続けている宮里。「少しは(想いが)伝わったと思います。明日も同じようなプレーを続けたい」と、静かに闘志を燃やしていた。

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