宮里藍、美香、そして上田桃子が4日間を振り返る
日本カリフォルニア州にあるパシフィックパームリゾートで開催されている、米国女子ツアー第4戦「キア・クラシック」に出場した日本人選手は宮里美香、宮里藍、上田桃子、大山志保の4人。大山は1打足りずに予選落ちを喫したが、宮里美香が16位タイ、藍は24位タイ、そして上田は32位タイで4日間の戦いを終えた。
日本勢最上位の通算4アンダー、16位タイの宮里美香は、3連続バーディを奪うスタートダッシュを見せたが、直後の4番、5番を連続ボギーとするなど、2つスコアを伸ばすにとどまりホールアウト。「今週はアプローチが凄く良かったと思う。3~4メートル以内に殆どつけていた。特に50ヤード以内が良くなってきていると思うので…」と今日のラウンドを振り返った。「ショットは4日間通していい感じで出来ているし、来週はやはりパッティングとショートゲームが重要になると思うので、そこら辺を意識して臨みたい」。昨年よりもいいスタートがきれているという宮里、米国女子ツアー初勝利に向け、来週に迫ったメジャー大会「クラフトナビスコチャンピオンシップ」に望みを繋ぐ。
通算2アンダーの24位タイで今大会を終えた宮里藍は、最終日の今日は我慢のゴルフを強いられる。「ショットの調子がこの3試合の中では一番良く、いい手ごたえを感じながらのラウンドではあったが、パットに苦戦した」と話す宮里藍。「(来週のナビスコは)良く知っているコースではあるので、どう攻略すればいいかは分かっている。去年は特に最初がいいスタートだっただけに、なかなか気持ちの切り替えが難しかったが、今年は徐々に調子を上げている感じなので、いいペースでいければいいなと思う」。このオフから取り組んだスイング矯正の効果が、実を結ぶか。
「今日が一番いいラウンドだった。久しぶりに、いい手ごたえを感じたショットがたくさんあった。ミスもあったが、それは想定内だったし。正直、ここに来て1日目は『来週戦えない』と思ってへこんでいたが、今日は『これだったらいける』という確信を得られた。止まるボールを去年より打てるようになったので、わくわく感がある」と話した上田桃子。3日目はミスショットを引きずり、最終18番で4パットを叩くなどの乱調。通算1オーバー、32位タイという結果に終わったが、震災に心を痛め、複雑な心境で臨んだ今大会、その思いをバネに収穫は多かったようだ。