トリプルボギーも覚悟… 勝みなみが“鬼門”17番でミラクルパーセーブ
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 3日目(15日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6541yd(パー72)
初日に右サイドの池に打ち込んでトリプルボギーを喫した終盤17番、勝みなみの1Wショットは再び大きく右に出た。木に当たって「もしかしたら…」とわずかに抱いた希望もむなしく、ボールはレッドペナルティエリア内にある水際のブッシュに埋まるように止まっていた。
1罰打を加え、残り130ydからPWの3打目でミラクルが起きた。グリーン右サイドの強い傾斜にキャリーしたボールが大きく左に跳ねて転がり、ピンそばにピタリ。再びのトリプルボギーを覚悟したほどの絶望的な状況から見事なパーを拾い、「ボギーで収まればいいなと思っていたんですけど、トリプルボギーを取り返した感じ。ボールが言うことを聞いてくれました」と笑顔がはじけた。
この日のピンチは17番だけではない。5つスコアを伸ばして迎えた12番(パー5)では、フェアウェイからの2打目を右サイドの木に当てた。下に落ちたボールの近くには木の根もあり、150ydほど残った3打目がガードバンカーへ。入り方も悪かった中で2mに寄せて切り抜けた。
パーオン率66.67%(12/18)にとどまりながら、合計26パットにまとめたグリーン上のパフォーマンスが秀逸。構えでハンドファーストがきつくなり過ぎないよう意識することで転がりが良くなり、9番からの3連続バーディはいずれも4~5mの距離を沈めた。「きょうは本当にパターに救われた一日」とうなずく。
2日連続のボギーフリーで駆け抜け、10番スタートだった初日の後半1番から45ホール連続ノーボギーだ。ルーキーだった2023年には涙の予選落ちを喫した大会。2年前に当地で米ツアーでは唯一キャディを務めた母・久美さんも、「もう二度とできません」と話すほどタフだった記憶が残る。そのコースで首位と4打差5位につけて最終日を迎えられることが、成長を実感できてうれしい。
「このコースは何が起こるか分からない。最終日も集中して、できることをやろうと思います」。林間コースならではのティショットのトラブルをしっかりと警戒しつつ、初優勝を目指して伸ばし合いに食らいつく。(オレゴン州ポートランド/亀山泰宏)