原英莉花の“背中”に学んだ米下部2年目の21歳 伊藤二花が初の予選通過「メチャクチャうれしい」
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 2日目(14日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6541yd(パー72)
伊藤二花が通算4アンダー48位のカットライン上で米ツアー初の予選通過を決めた。「メチャクチャうれしいです」と笑顔がはじける21歳にとっては、アマチュアとして日本の最終予選会で切符を得た2022年「全米女子オープン」以来2度目の米レギュラーツアーだった。
軸足を置く米下部エプソンツアーがオープンウィーク。次週には同じオレゴン州で「ワイルドホースレディースゴルフクラシック」が控えるスケジュールを生かして挑んだマンデートーナメントを突破してフィールド入りした。2年目を迎える主戦場では、昨季69位だった年間ポイントレースで34位につけるなど、着実な成長を示す。「一年を通して試合をしたのも昨年が初めてだった。最低限(のプレーで)ボギーを打たないとか、パーオンして2パットで上がるとか、そういう“底上げ”はできてきていると思います」
通算12アンダーまで伸ばした首位に迫る爆発力はまだ自分には足りていないと自覚している。それでも、無理をしてはいけない場面で無理をしない、“保険”をかけて最悪を避けるといった我慢の仕方を異国の地で磨いてきたつもり。タイトな林間コースのセッティングは「日本と変わらないですから」と笑い、転がりのきれいなグリーンも、下部ツアーで経験したボールが跳ねるような芝を考えるとありがたい。10番スタートの最終組で回ったこの日のボギーは2ホール目の11番だけ。手堅くパーを並べ、後半6番からの2連続バーディで週末に滑り込んだ。
下部ツアーのポイントランク35位に入れば米ツアーの2次予選会を免除され、ファイナルステージから参戦できるため是が非でも確保したい。もちろん狙うのはランク15位までの来季米ツアー昇格で、「(残りのシーズンで)優勝を目指していきたいです」と意気込む。7月には日本女子プロゴルフ協会のプロテスト1次予選(A地区:茨城・サミットGC)をトップ通過。9月の2次、11月の最終をクリアして母国のツアーで職場を得ることも同じくらい大きな目標だ。
昨季は原英莉花がポイントランク5位に入って米ツアー昇格を決める姿を目の当たりにした。「練習とか、背中を見てきて勉強になるというか、メチャクチャ尊敬しています」。その原も上位争いに加わるリーダーボードに視線を送れば、世界ランキング2位のジーノ・ティティクル(タイ)や古江彩佳といったテンションの上がる名前がズラリと並ぶ。「トップ25に入れたら」と謙虚に週末の目標を掲げた。(オレゴン州ポートランド/亀山泰宏)