“過去イチ”タフだった2年前の記憶 原英莉花は「ずっと恐れている」から動じない
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 事前(21日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
2年前、日本ツアーからスポット参戦した原英莉花の当地での経験は「過去イチと言っても過言じゃないくらい」タフなものだった。
練習ラウンドから中断を強いられるほどの雨風に見舞われ、悪天候でスタート遅れと中断を挟んだ初日もティオフが午後5時半過ぎまでずれ込んだ。日没で7ホールを2日目に持ち越した戦いは通算8オーバーで予選落ち。身も心も疲れ切った36ホールを自らの技術不足と受け止め、「この経験が生きる、生きたなって思える将来があるように、もっと準備して、もっと強くなりたい」と言った。
ツアーメンバーとしてダンドナルドリンクスにカムバックを決めてからも「自分の中でここに来ることにドキドキしていました」と笑う。晴天に恵まれ、風も比較的穏やかだった開幕2日前の事前チェックを終えても警戒心はマックスのまま。「試合中にいろんな天候になっても動じないというか、気持ちの面ではずっと“恐れている”感じはあります」。ともすればマイナスになりかねない恐怖心は、あらゆる状況への覚悟を意味するもの。まさに経験を生かす機会は、自らの力でつかみ取ったものでもある。
2週前のメジャー「アムンディ エビアン選手権」では上位に顔を出すシーンもあり、メジャー自己ベストの14位で終えた。パッティングの改善を前向きに捉えつつ、ティショットで軸となるフェードボールの逆球が出る現状が歯がゆい。入れてはいけないポットバンカーだけは避ける組み立てが求められるリンクスでの戦いを見据え、ポイントを絞って状態を上げようと必死だ。
前週のオープンウィークはエビアンから車でオランダ・アムステルダムに向かった。初めて訪れた地で充実のリフレッシュタイムを過ごし、早くも来年に思いをはせる。「次はローマとか、イタリアに行ってみたい。頑張って来年もエビアンに出て、イタリアに行くっていう目標」と冗談めかした。今週も、次週5年ぶりとなる「AIG女子オープン(全英女子)」もローマへと通ずる道を力強く歩んでいく。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)