「やりすぎです」渋野日向子も衝撃 ユ・ヘランがメジャー史上最少「60」でメジャー連勝に王手
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
ホールアウトしたユ・ヘラン(韓国)は、自分のスコアカードを見て思わずバーディを数えなおした。「それくらいスコアではなく、ゴルフに集中していたんだと思う」。1イーグル、9バーディでツアー史上6度目となる「60」。2年前に記録した自己ベスト「62」どころか、メジャー記録を1打更新する衝撃のスコアだった。
3打差3位からスタートしたムービングデーは、2番(パー3)でティショットがカップをかすめたバーディから幕を開けた。池越えの5番(パー3)もティショットがピンに当たる“ホールインワン逃がし”。そして6番(パー4)ではついにショットイン。フェアウェイから7Iを振りぬくと「良いショット」という手ごたえを残し、154yd先のカップにワンバウンドで消えた。驚異のイーグルに両手を挙げて喜んだ。
「あの一打のおかげで、その後も良い流れで回ることができた。夢を見ているみたい」。まさに夢のラウンドで、一気に単独首位へ。4組前を回って10位でホールアウトした渋野日向子も「やりすぎですよね、意味わかんない。もうさすがですよね。KPMG(全米女子プロ選手権)も勝ってるし、良い状態で来ている」と笑うしかなかった。
ユ・ヘランは今季、長引く腹部の不調で5月下旬から約1カ月休養した。「全米女子オープン」も欠場を余儀なくされた。そんな状態から、2週前の復帰戦「全米女子プロ選手権」でメジャー初制覇を果たしている。
念願をかなえて考え方が変わったという。「優勝する前は、どうしてもメジャータイトルが欲しくて、自分に大きなプレッシャーをかけ続けていたし、とてもストレスを感じていた。でも優勝してからは気持ちに余裕が生まれて、ゴルフを楽しめるようになった」。今年の「シェブロン選手権」、「全米女子オープン」を制したネリー・コルダ(米国)に続くメジャー連勝に挑む18ホール。偉業が懸かっていても25歳は、「今夜もぐっすり眠れそう」と笑った。(フランス・エビアン/中村文香)
<メジャー最少スコア>
スコア/選手名(国名)/年・大会(ラウンド)
「60」/ユ・ヘラン(韓国)/2026年エビアン選手権(3R)
「61」/キム・ヒョージュ(韓国)/2014年エビアン選手権(2R)、イ・ジョンウン6(韓国)/2021年エビアン選手権(2R)、レオナ・マグワイア(アイルランド)/2021年エビアン選手権(4R)
「62」/ミネア・ブロームクイスト(フィンランド)/2004年全英女子オープン(3R)、ロレーナ・オチョア(メキシコ)/2006年クラフト ナビスコ選手権(1R)、イ・ミリム(韓国)/2016年全英リコー女子オープン(1R)、リディア・コー(ニュージーランド)/2021年ANAインスピレーション(4R)