旗竿立てて「ドンガラガッシャン」 渋野日向子の大会自己ベスト更新の要因はグリーン上に
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
この日の「68」が、大会自己ベストタイだった初日の「69」を更新したことを伝え聞いた渋野日向子は、過去の自分に思わず突っ込んだ。「全然(良いスコアが)出てねえじゃん」。過去4度でベストフィニッシュは51位(2024年)という“鬼門のエビアン”で、通算5アンダーと上位争いを繰り広げて週末へと向かう。
20位発進した初日につかんだパットの好感触は、第2ラウンドでも健在だった。パット数は「27」。それが際立ったのが終盤で、13番ではピン手前9mから上りのバーディトライを旗竿に当ててねじ込む。15番(パー5)ではピン奥ながら軽い上りだった7mを、やはり強気に旗竿にぶつけて放り込んだ。最終18番は下りの6mを、ジャストタッチでカップ左ふちから流し込んでバーディ締め。「良い感じで打てている」とうなずいた。
2019年のルール改正で、グリーン上で旗竿を立てたままパッティングができるようになった。渋野はこの日、13、15番はカップに残したまま、18番では抜いてバーディパットを打った。その基準はパットの距離によるものではなく“臨機応変”。13番はボールの位置からカップが見えにくかったため。15番では「打ちたい感覚があった」と、キャディを務める田谷美香子マネジャーに「さしといてください」とリクエストした。いずれも強気なロングパットのアシストとなり、「ドンガラガッシャンって感じで入った」と喜んだ。
ティショットはまだ本調子とは言えない。フェアウェイキープ率は53.85%(7/13)にとどまる。ボギーを叩いた3ホールはいずれもティショットのミスが絡んだもので、「ブレの原因は分かっているので修正したい」と反省も忘れない。そこが、さらにスコアを伸ばす“余白”と分かっている。「まだまだいける気はしてる…って大口叩いてみる」と、らしい笑顔を見せた27歳。メジャーでの上位争いを、心から楽しんでいる。(フランス・エビアン/中村文香)