苦手エビアン攻略へ「頑張らんといけん」 5度目挑戦の渋野日向子が感じる好転の兆し
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(8日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
フランス入りするときから、なんだか“フォロー”の風が吹いている気がする。渋野日向子が搭乗した日本航空の航空機が、経由地のパリ・シャルル・ド・ゴール空港に着陸した時点で、会場に近いジュネーブ行きの乗継便の出発まではわずか20分。何とか乗り込むも、欧州遠征の“あるある”とも言えるロストバゲージを覚悟した。ところが、「ちゃんと荷物も来たんよ。すごくない?」。おかげで予定通り、6日(月)から練習を重ねることができた。
初出場した2022年から4年連続で出場も、ベストフィニッシュは24年の51位と5大メジャーで唯一トップ10入りがない本大会。「あんまり好きじゃないコースではありますけど。しっかりいい場所で戦えるように頑張らんといけん」
64位で終えた6月の「全米女子プロ選手権」の後、前週は日本に一時帰国していた。精神面のリフレッシュに加え、身体のメンテナンスやスイングの動きに連動したトレーニングに取り組んだ。コンディションの良さや練習場でのショットに好感触を得ているだけに、「なんかコロって変われば、いい方向に行きそうな感じはある」という。
いま意識しているのは、「大きく身体を使うこと」。結果ばかりにフォーカスし過ぎると、どうしても身体の動きが小さくなってしまう。フラットなライがほとんどなく、さまざまな傾斜地からのショットを要求されるエビアンリゾートGCだからこそ、その意識はより重要になる。「いい意味で適当にできればいいなって思う」と5度目の挑戦へ、自然体を強調した。
現在開催されているサッカーW杯は、各国の結果を追っているという。「日本戦(代表)は悔しかったですね~。スポーツの力ってすごいんで、自分も頑張ろうって思わせてもらえる」。2019年に「全英女子オープン」でメジャー初制覇を果たし、国民的ヒロインとなった27歳は言葉に実感を込めた。そのメジャーで最も苦手とする舞台だからこそ、立ち向かう価値がある。 (フランス・エビアン/中村文香)