渋野日向子と勝みなみ「まだまだ上を目指せる」 5位V逸のダブルス戦を糧に
◇米国女子◇ダウ選手権 最終日(14日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301yd(パー70)
最終18番(パー3)、ピン左奥8mから打った渋野日向子のボールは下りのラインをたどりカップへと吸い込まれた。鮮やかなバーディ締めに両手を上げて喜び、ペアを組む勝みなみ、キャディたちとハイタッチ。6バーディ、1ボギーの「65」で回り、5位で終える締めくくりに歓喜の輪を作った。
2日目と同じペアの良い方のスコアを採用するフォアボールで、3打差を追いかけて出た前半は1バーディ、1ボギーと伸びあぐねた。渋野が2mを沈めた3番でバーディを先行したが、4番から7番にかけてチャンスが一筋で入らない展開に重苦しい空気が包んだ。
「5番で決められていたら違う流れになっていたと思う」と話す渋野と同じく、勝も「4番を決められていたら、たぶん5番も入っていた。3番で(渋野が)入れてくれたから4番では私が入れれば『ここから』みたいな感じで行けていたと思う」と、互いにチャンスを生かしきれなかった前半のグリーン上を悔やんだ。
流れが変わったのは折り返し直後の10番。ともに2打目をピンの右サイドにつけ、ほぼ同じラインだった。先に渋野が打ったバーディトライは、わずかにカップ横に逸れながら絶妙なタッチ。「しぶこ(渋野)のがちょっとスライスしたなって」と相棒の転がりを参考に、勝は約5mを沈めて7ホールぶりに伸ばした。
「ちゃんと意見を言い合いながらできて。10番で獲ってくれたのが大きかった。あそこでスイッチが変わったような感覚になった」(渋野)。12番で渋野がピンに絡めてバーディを奪うと、14番では勝が5m弱を沈めてバーディ。15番は再び渋野がピンそばにつけるスーパーショットでスコアを伸ばした。
昨年のQシリーズ(予選会)を突破して今季の出場権を得た渋野は、フルシードを持つ勝の指名を受けてフィールド入りできた。「今回は本当に勝っちゃん(勝)にたくさん助けられたし、まず試合に出させてもらえたことも本当にありがたかった。ちょっとでも活躍したかった」と出場機会を与えてくれた盟友に感謝の思いを寄せる。年間ポイントレースではともに77.5ptずつ加算し、23位だった勝はトータル621.265ptで22位、109位だった渋野は159.65pで84位に浮上した。
シーズン後半へ折り返すタイミングで優勝争いを演じ、渋野は「トップと3打差でスタートできて、勝ちたい気持ちはあった。また頑張って上位で争いたい」とより強まった勝利への思いを言葉にした。初タイトルを逃した勝も「まだまだ上を目指せる位置で終わった。次こそは一番上を目指して頑張りたい」と1年後のリベンジを誓った。(ミシガン州ミッドランド/石井操)