力んだバックナインに悔しがる渋野日向子「プレッシャーに負けて身体が動かなかった」
◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 3日目(6日)◇リビエラCC (カリフォルニア州)◇6699yd(パー71)
最終18番、渋野日向子の2.5mのパーパットはカップの右に抜けていった。トップの背中が遠のくボギーフィニッシュ。1打差3位で迎えたムービングサタデーに3バーディ、4ボギー1ダブルボギーで3日間ワーストの「74」とスコアを落とし、首位と6打差の18位で最終日を迎える。
出だし1番(パー5)から、前日までとは異なる感覚があった。1打目、2打目としっかりとフェアウェイを捕らえ、残り約20ydからの3打目は3本のクラブから慎重に選んでピンそば2.5mにつけながら、バーディパットを決めきれずにパー。スタートホールでバーディを奪えなかったのは今週初めてだったが、「昨日とはちょっと違う感じ」がつきまとったという。
ティショットをピン上2.5mに置いた6番(パー3)でも、下りが入る繊細なバーディパットはカップ左ふちをなめた。「微妙なラインを読み切れなかった」。パッティングが予選ラウンドのスコアメークを支えていただけに、もどかしさも募った。
その中で粘りも見せた。2打目がバンカーで目玉になった9番でボギーを喫し、パープレーで迎えたシグニチャーホールの10番。4m弱をねじ込むバウンスバックにガッツポーズを決めた。3打目の「クラブ選択を間違えた」という11番(パー5)でラフを渡り歩いて4オン2パットのボギーを喫するも、難度3番目の12番は6Iの2打目をピンそばにつけて再びバーディを取り返した。
だからこそ悔やんだのは、そのあとの2ホールだった。13番はティショットを右ラフに外すと、ショートゲームでカバーしきれずにボギー。そして14番(パー3)ではティショットが手前の深いバンカーに吸い込まれ、3パットも重なってダブルボギーを喫した。ここで一気に3打後退し、「すごく悔しい」と唇をかんだ。
「ショットが落ち着いていた分、やっぱりどこかで獲りたかった。やっぱり後半はプレッシャーに負けて、なかなか身体が動かなかった」。今季ここまで国内ツアーも含めて8試合で予選落ち5度、最高成績が47位。苦しんできたシーズンで訪れたビッグチャンスは、7位に入った前年大会以来の優勝争いだった。2019年「AIG全英女子オープン」覇者とはいえ、重圧を感じないはずがない。焦りが力みへと変わり、本来のスイングリズムに乱れが生じる結果となった。
通算3アンダーからイーブンパーへと後退。「貯金が全部なくなっちゃった」と言葉を絞り出しながらも、「アンダーを出すしかない。切り替えて頑張ります」と気丈に前を向いた。サイン対応後には、すぐにドライビングレンジへと直行。この悔しさを、ラスト18ホールにぶつけてみせる。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/石井操)