残り135ydから「まさか」イーグル 原英莉花は2週連続9位から死闘36ホールへ
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 最終日(10日)◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735yd(パー72)
フェアウェイウッドでの第1打は想定よりも右に流れた。芝が順目でそろうエリアから打てたのも幸運だったかもしれない。前半3番、原英莉花の残り135ydの2打目は、砲台形状のグリーンを14yd転がってカップイン。「マウンドで奥に下っていくので(ピンに近づく)予想はしていたんですけど、まさか入るとは…」とイーグルに自らも驚いた。
見事な一打がその後のプレーに勢いをつけたとは言い難い。パーを並べ、2m弱のパットを外した後半10番から2連続ボギーをたたき、13番(パー5)では「一番イライラするミス」が出た。フェアウェイから絶好の2オンの機会で「右が怖くて、左に捕まえちゃって入れたくないバンカーへ」。ショートサイドから下りの3打目を強いられた。
下半身に力を込め、懸命にスピンをかけたバンカーショット。大オーバーも覚悟したが、グリーンに上がると、「意外と4mやん」とチャンスだと思えた。上りのパットをねじ込んでバーディ。さらに17番(パー5)で伸ばした後、最終18番で4mのスライスラインを流し込んでこぶしを何度も握った。
前日のムービングデーと同じ「69」に導いた2連続バーディフィニッシュに「最後にバーディを獲るというのが私の中では大きくて。うれしくてガッツポーズしちゃいました」と、輝く笑顔いっぱいに言った。12位スタートから通算5アンダー、前週の「メキシコリビエラマヤオープン」と同じ9位で、今季3回目のトップ10フィニッシュを決めた。「しかも、(18番は)難しいホール。こういうところでバーディを獲っていけると、自信も付いて、次に繋がる」
原の“次”は14日(木)開幕の「クローガー・クイーンシティ選手権」(オハイオ州マーケティーワーCC)ではない。あす11日(月)、6月のメジャー第2戦「全米女子オープン」(カリフォルニア州リビエラCC)出場をかけた予選会に臨む。36ホールの長丁場の会場は、近隣のエセックスCC。今大会直前にコースチェックに出向き、硬く、手前から奥に下るグリーンでイメージを膨らませてきた。
「一発勝負は自分の首を絞めがちになる。自分を許しながらプレーできたら。バーディは獲れているので、落ち着いて頑張りたい」。息をつく暇もないルーキーの日常。戦い抜いてみせる。(ニュージャージー州ウェストコードウェル/桂川洋一)