あきらめないとイイことが 馬場咲希がプロ初のホールインワンに「テンション爆上がり」
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 最終日(10日)◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735yd(パー72)
いつもは左からフォローの風が吹くパー3で、馬場咲希は向かい風を感じていた。後半7番(パー3)は打ち上げを入れて165ydの距離。「アゲンストだけど、ここは“基本の風”を信じて打とう」。スペイン出身のキャディの言葉にうなずいて放った7Iのティショットは、最高の結果を生んだ。
ストレート軌道を描いた弾道が、ピンの手前でワンバウンドしてカップイン。グリーン面が見えず、プロとして初めて決めたホールインワンは周囲の反応で知った。「それまでショットが全然うまくいっていなくて、『完ぺきなのが来た!』と思ったら入りました」とビックリ。「『アゲンストで届かないかもしれない』と思うと気持ち悪かったんですけど、打つ前に自分で決めたら良いショットになった」と腹をくくって背中から吹く風に対応した。
「ホールインワンはあまりできない経験なので、テンション爆上がりです」。生涯で3回目のエースに、パンツのポケットに入れた記念のボールが誇らしげ。「どうしよう。使わずに、違うバックにでも入れておこうかな」と笑った。ただし、2023年にアマチュアとして出場した女子メジャー「エビアン選手権」で決めた思い出の品は「どこに行ったか覚えてない」ので、今回も保存される保証はない。
カットライン上の50位で予選を通過し、44位で迎えたこの日は「絶対に伸ばしたいと思っていた」と10番からの“裏街道”で意気込んでいた。「感覚は良くないんですけど、ショートゲームでスコアはまとめられていた。もっといけるはずと、きのうは悔しくて」。前半11番でボギーが先行した後、2つのパー5(13、17番)で確実にバーディ。パーを7ホール並べた後、前日は3パットボギーで意気消沈していたパー3で会心のショットが出た。
最終日に難コースで念願の60台となる「69」で通算イーブンパー。「あきらめないと、こういうホールインワンみたいなイイこともあるんだなあと思った。この気持ちを持って頑張りたい」。25位は2週前の「シェブロン選手権」(27位)を更新して、今季のベストフィニッシュになった。(ニュージャージー州ウェストコードウェル/桂川洋一)