「連覇を狙うのは私しかできない」西郷真央が挑むソレンスタム以来24年ぶりの快挙
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 事前(21日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇6811yd(パー72)
1983年からメジャーとして行われてきた「シェブロン選手権」の歴史において、連覇を遂げた選手は2001、02年のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)しかいない。レジェンドに続く快挙に、ことしは日本の西郷真央が挑むことになる。「(今週)この大会で連覇を狙えるのは私にしかできないことなので、すごく光栄に思います。昨年優勝した選手にふさわしいプレーができたら」と力を込めた。
歴代覇者のチャレンジとは、ひと味違う戦いになることは分かっている。ツアー初優勝をビッグタイトルで飾った前年のテキサス州ザ・クラブatカールトンウッズから会場が変更された。「優勝する前からすごく好きなコースのひとつだった。変わってしまったことはちょっと残念」と笑ったのは、深い思い入れゆえ。昨年までのコースは米ツアーに本格参戦する前年の2023年にもスポット参戦して4日間をプレーした。国内ツアーで不振にあえいでいたタイミングでもあり、「調子が悪かった時の最初のメジャーで予選を通った。その時が(復調の)きっかけとして大好きな試合のひとつだった」と明かす。
5大メジャーのうちで自身が日本に初めてタイトルをもたらし、間違いなくキャリアの転換点となった試合。「昨年の優勝をきっかけにいろんなことが変わった。LPGAツアーでの生活がガラッと変わった、すごく大切な試合」だからこそ、もう一度勝ちたい。
パー5とパー3が5ホールずつあるトリッキーなセッティングで、総距離6800yd超のコースはウェットでソフトなコンディションも相まってしっかりと長さを感じる。当地ならではのねちっこい芝に対するフェースコントロールをポイントに挙げつつ、成功体験にならう部分もある。「メジャーは特にどれだけ自分のマインドをコントロールできるかっていうことの方が大事だったりする。昨年もショットがすごく良かったわけではないですけど、メジャーっていう難しさを理解して、自分をうまくコントロールできたからこその優勝だった。ことしも(自分を)許しながらプレーできたら」
今季はここまで5試合に出場して3月「HSBC女子世界選手権」の21位がベストフィニッシュ。直近2試合は予選落ちだった。「今シーズンはパッティングがなかなか思うように決まらなくて、それをきっかけに多少ショットに影響したり…ということがすごく多かった。(直前の)オープンウィークであったり、ことしに入ってからいろんなものを自分の中で変えながら模索しているので、それがいい方向につながってくれたらいい」。ひとつのミス、短期的な浮き沈みに左右されず信念を貫く。その先に栄光が待っていることは、一年前の自分が証明したばかりだ。(テキサス州ヒューストン/亀山泰宏)