こぶし握ったスーパーショットを生かせなくても…岩井千怜のメンタリティ
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 2日目(17日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
後半12番、岩井千怜に会心の一打が出た。1Wで入れた左ラフは距離が落ちてしまったり、逆にフライヤーで飛びすぎてしまったりと読めない独特な芝質が悩ましい2打目だった。早々に抜いた8番アイアンを手に思考を巡らせたのは、どう打つか。「ちょっとハードに(コンタクト)するのか、上から(クラブを入れる)か…」。上から鋭角に入れれば大きくダフッてしまうことはないとしっかり“保険”もかけたショットはグリーン奥の傾斜で戻り、ピン上1.5mにつくビッグチャンスを演出した。
ボールの行方を確認して思わずこぶしを握ったほどのスーパーショット。しかし、これを生かせなかった。カップの横を抜けていったパッティングに「ラインは全然、読めていたんですけど…。自分でもちょっと分からなくて…」と首をひねったのは、直前の11番(パー5)でも傾斜を巧みに利用して作った1.5mを外していたから。立て続けに絶好機を逃して心はざわついた。
それでも、直後の13番でバーディ。「『また入んないな…』っていう考えをまず捨てて、そこに打つっていうことだけに集中しました」と気持ちをリセットして5mほどの距離を沈めた。13番からの4ホールで3バーディと引きずることなくトータル「68」にまとめた。
初日にトーナメントコースレコードに並ぶ「63」をマークし、ビッグスコアを出した翌日のラウンドは誰しも難しいもの。「でもフィーリングは良かったので、気持ちをフラットに戻してスタートすれば大丈夫と思ってやっていました」。首位の座こそキム・セヨン(韓国)に譲ったものの、わずか1打差の通算13アンダーで週末を迎える。「気負うことなく、あしたもまたフラットに戻して楽しくやりたい」と同じフレーズを繰り返した。(カリフォルニア州ロサンゼルス/亀山泰宏)