「欲深くなってしまった」 出遅れ渋野日向子は日没間際の練習場に直行
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 初日(16日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
後半14番は左サイドのペナルティエリアが近い、緩やかな左ドッグレッグのパー4。この日の渋野日向子のように大きく打ち上げる1Wショットに成功すれば、2打目でウェッジを含めたショートアイアンを握ることができる。
1バーディ、1ボギーのイーブンパーで折り返して11番(パー5)で短い距離のチャンスを逃し、直前の13番ではティショットを右にミスしてスコアを落とした。短い番手を握り、ピタッと絡めていきたいシチュエーション。狙いよりも右にキャリーしたショットは下りのミドルパットを残し、悔しさがあふれた。
「あそこはすごくもったいなかったと思う。セカンドも微妙だったんで、まず距離を合わせるべきだったと思いますし、返しも入らないし…」。それまで慎重に打ってきた速いラインを1.5mほどオーバーし、3パットにうつむいた。「普通にいけばね、普通にいいところにチャンスでつくだろうし、(少なくとも)パーで上がれたとは思いますけど…。まあ結局、欲深いのかなと思います」。どこか重苦しい流れを振り払おうとして生まれる力みから、2打目にもバーディトライにも狂いが生じた。
2個目のバーディとなった16番も、フォローの風が吹いて2打目でアイアンを持てるパー5。左の池が絡むとはいえ、グリーン右へわずかに外したショットに明らかな不満がにじんだ。ラインに乗ったチッピングがカップをかすめるようにオーバーし、返しのスライスラインをなんとか決めきっても表情が晴れない。上がり2ホールともアイアンショットが止まらず奥にこぼれ、必死に寄せワンのパーを拾った1オーバー「73」で107位と出遅れた。
初日のフィールド平均スコア「70.465」を記録した伸ばし合いにあって、まずはカットラインをクリアするために2日目の巻き返しが必須となった。ビッグスコアを求めてはやる気持ちや“欲”と向き合いながらの一打一打が求められる。ホールアウトして午後7時過ぎの練習場に直行。日没が迫る中でショットの確認を繰り返した。(カリフォルニア州ロサンゼルス/亀山泰宏)