メジャー切符かかる瀬戸際で 渋野日向子「やるべきことをやれば、結果はついてくる」
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 事前(15日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
メジャー初出場初優勝の快挙を遂げた2019年「AIG女子オープン(全英女子)」以降、渋野日向子が出場しなかった5大メジャーは2021年「エビアン選手権」しかない。当時は国内ツアーを主戦場にしており、コロナ禍で渡航制限も厳しいタイミングでもあった。同年の全英女子から21試合続けてきた大舞台への参戦が途切れる瀬戸際にいる。
昨季最上位資格「カテゴリー1」を手放し、最終予選会(Qシリーズ ファイナルステージ)を突破して限定的な資格からカムバックを目指す立場。次週のメジャー初戦「シェブロン選手権」(テキサス州メモリアルパークGC)も今季ポイントランキングに基づく出場資格の確保が求められる。ランク127位は現時点のボーダーラインと20.05pt差。単独34位で得られる21ptは加算が必要な状況だ。
3月「ファウンダーズカップ」「フォード選手権」と米本土でフィールド入りした直近2試合の予選落ちの結果として現状を受け止める。その上で「こうなってしまったのは自分の責任ですけど、いまは自分のやるべきことだけに目を向けるべき。それができれば、絶対に結果もついてくると思う」と張りのある声とともに顔を上げる。
メジャーで戦うことへの思い入れは「もちろんです」と言うまでもないが、その“欲”がプレー中にちらつくことはマイナスポイントと割り切る。 “真っすぐ飛ばしたい”気持ちばかり先走って邪念になれば、スイングにおける「当たり前だけどコアだったり、下半身を動かしてから上半身がついてくる」という最優先事項もぼやけてしまい、手先を使うといったエラーを引き起こしかねない。目の前のラストチャンスに対してもフォーカスを貫く。
前週はスポット参戦した国内ツアーで予選落ちだった。“裏街道”に当たる10番スタートに回った2日目も日本のファンから胸が熱くなる応援を受けながら、「カッコいいところを見せなきゃっていうのが(緊張を生んで)悪い方向に行ってしまった」。後押しを力に変えられなかった自分に悔しさが募るからこそ、マインドセットで同じ失敗を繰り返したくない。
開幕から思うような結果につながっていない中でも、一年前との確かな違いは感じている。「自分の中の正解ではないけど、正解に近いものは何となく理解できている部分がある。(スイングにおいて)戻る場所、帰ってくる場所があるっていう感覚ではある。悪いショットが出たら不安になることもあるし、ボギーを打ったら悲しくなることもありますけど、自分の頭の中も心の中も“そこ”が明確なのは去年とは違いますね」。あとは目の前の一打一打に集中し、試合で成功体験を積み重ね、結果につなげること。未来を切り開く、シンプルにしてタフなミッションに正面から立ち向かう。(カリフォルニア州ロサンゼルス/亀山泰宏)