2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権

痛恨のミスで頭が真っ白に 渋野日向子はメジャーで予選落ちへ「自分に期待しすぎ」

2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目 渋野日向子
通算9オーバーで2日間を終えて

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)

カットライン付近の通算5オーバーで迎えた後半16番、連鎖した痛恨のミスが悔やんでも悔やみきれない。朝のスタートからしっかり吹いていた風は、このホールでも強いフォロー。渋野日向子は1Wショットを右サイドのペナルティエリアに打ち込んだ。

「きのう(初日)もやったところだったので、きょうはやらないようにと思っていたんですけど…」。大きなミスが出て1罰打を加えた後のリカバリーも乱れた。「クラブも間違っていたと思う」という3打目をグリーン奥に外し、さらに“だるま落とし”のようなアプローチ失敗も重なってトリプルボギー。「頭が真っ白でした」とうつむく。

2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目 渋野日向子
終盤のトリプルボギーが…

6時間超のラウンドで午後8時半にホールアウトした初日は2オーバー40位。1番(パー5)でいきなりボギーが先行するなど、3つ落とした前半はパッティングが惜しくも外れる場面が目立った。もどかしい展開を象徴したのが折り返しの9番。前日は最終ホールで2オンに成功してスコアを伸ばしたパー5で、セカンドをグリーン左手前に運びながら、3打目の寄せが4m強オーバーしてバーディを奪えなかった。「ちょっとがっついてしまった…」

2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目 渋野日向子
バーディなしの18ホール

この日最大のチャンスだった11番でも、2mないバーディパットを打った瞬間に悔しがるリアクションが出た。「打ち切れなかった。あれが入らなかったら、何も入らねーなと思いながら…。やっぱり決めたかったです」。そして、15番でも5mほどのバーディトライが決まらず天を仰いだ直後の16番。タフなコースでこらえきれなかった。

2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目 渋野日向子
「自分に期待し過ぎたかな」

3週前の「全米女子オープン」で優勝争いを演じて今季最高の7位に入った。難しいからこそ、ミスを受け入れて心を乱すことなく戦うマインドを貫きやすいと感じるメジャーの舞台。「(状態も)悪くはないかなと思っていたので。やっぱり、(予選を)通らなきゃいけなかったし…。過剰に、自分に期待しすぎかな」。コースのタイプは違うといっても、やはり全体のスコアが伸び悩む展開は渋野が上位争いを演じてきたこれまでのメジャーと共通している。選手として持っていたいポジティブな思いが、微妙な変化を生んだかもしれない。

バーディなしの「79」と崩れ、通算9オーバー。「本当に難しい。あと2日間やりたかった」というフィールズランチ イーストを志半ばで去ることになりそうだ。(テキサス州フリスコ/亀山泰宏)

2025年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目 渋野日向子 ハイライト
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