「それでも耐える」 竹田麗央が惜敗の全米女子オープンで学んだこと
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(17日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
3週前の「全米女子オープン」(ウィスコンシン州エリンヒルズ)は、竹田麗央にとって最もメジャー優勝に近づいた一戦だった。優勝スコアに2打差の2位で終えて学んだことは「耐えること」の重要性だという。「難しいセッティングであればボギーも出るけど、それでも耐えることが一番大事」。バーディ以下を15個(1イーグル、14バーディ)奪っても、ボギー以上を9個(7ボギー、2ダブルボギー)出したことを反省材料にしている。
もちろん、持ち味であるアグレッシブな姿勢で臨むプレースタイルを変えるつもりはない。今季188個のバーディ数はセリーヌ・ブティエ(フランス)に次ぐ全体2位。日本勢トップの平均飛距離272.74yd(全体30位)を武器に攻めるゴルフを貫いてきた。そのパワーを生かしたうえで、「前回学んだ経験を生かせれば」と今週のメジャー第3戦を見据える。
事前に「写真で見てきた」というコースを実際に回り、「そんなに長いわけではないけど、ライによってラフは沈む」ことを確認。コース攻略に、まずはフェアウェイウェイキープが欠かせない。「グリーンもそんなに硬くない」と風次第では伸ばし合いも視野に入れる。
直近の2試合は予選通過をしながら63位、54位と上位が遠かった。対して、2週前の「ショップライトLPGA」では古江彩佳が4位、西郷真央と山下美夢有が5位。先週の「マイヤーLPGAクラック」も岩井明愛が7位、馬場咲希が10位に入り、開幕戦からの日本勢連続トップ10入りを15試合に伸ばした。
「日本人の選手がすごく頑張っている。『私も頑張らないと』と刺激になる。前回の全米女子(オープン)では、すごくいい経験ができた。4日間良い位置で戦えたのでそういうプレーができたら」と意気込んだ。(テキサス州フリスコ/石井操)