「オジサン」で気づいた全米女子OP滑り込み 勝みなみはメキシコで前哨戦
◇米国女子◇リビエラマヤオープン 事前情報(20日)◇マヤコバ エル カマレオンコース (メキシコ)◇6583yd(パー72)
ここまで出場した今季の米女子ツアー7試合全部で4日間を戦ってきた。「今週もまずは予選通過。来週はすごく楽しみにしている大会でもあるので、良い流れを作れたら良いなと思います」と勝みなみはメジャー前哨戦に向けて意気込む。
次週「全米女子オープン」(ウィスコンシン州エリンヒルズ)の出場権は、13日に行われた予選会で獲得した。ミネソタ州ザ・メドウズatミスティックレイク会場で36ホールを回って上位3枠を競う狭き門。最初の18ホールを回った時点での4アンダーでは、絶望的だと思っていた。「リーダーボードをスマホで見られることを知らなくて。みんな伸ばしてくると思っていたので、絶対ダメだろうなと思っていた」。あとは自分のベストを尽くして終わろうと挑んだ18ホールで、終盤になったら突然カメラマンがやって来た。
「18番でカメラを持ったオジサンが来て、もしかしたらチャンスあるのかも!」。4mを残したバーディパットをしっかり沈め、通算6アンダーで3枠目に滑り込んだ。「絶対に行きたいとは思っていましたけど、まさか通るとは思わなかった」と2年ぶり5度目の大会出場を決めた。
36ホールを終えた後は、ノースカロライナ州に足を運んでメジャー「全米プロ」の予選ラウンド2日間を観戦。松山英樹の組について、ラウンド後の練習まで見に行った。アプローチ練習を見ていると、「打ってみる?」と声をかけられたのが松山と交わした初めての言葉。「ヘタがバレるので、打っていないです。打っておけばよかったー」とちょっと後悔が残ったが、「プレースタイルやゴルフの中身、すごく勉強になりました」と刺激を受けた。
自身のメジャーを翌週に控え、日曜にメキシコに入って月曜、火曜と9ホールずつをプレー。「(調子は)悪くもないけど、すごい良くもない。来週に向けて、今週はしっかりショット、パットを調整できればと思います」と気を引き締めた。(メキシコ・プラヤデルカルメン/谷口愛純)