ポイントランクは日本勢で“最下位” 岩井明愛は6アンダー発進も「浮かれずに」
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 初日(17日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
2月の「ホンダLPGAタイランド」に推薦出場した岩井明愛は激闘を演じた。最終日に大会コース記録の「61」たたき出し、1打差の2位。最終18番(パー5)のイーグル締めも記憶に新しいが、年間ポイントレース(CMEグローブポイント)では振るわない。
米女子ツアーには、選手がスポンサー推薦で出場した予選カットのない大会では、例外を除いてポイントが付与されないという規定がある。今季3試合で積み上げたポイントは3月「フォード選手権」(44位)の9.6ptだけ。ランキングは13人の日本ツアーメンバーの中では最下位の114位にいる。
その数字と、今の状態はやはり一致しない。シーズン4試合目の初日、「あまり好きではないですね」という初訪問のコースで、いきなり「66」をマークして飛び出した。前半11番(パー5)で3パットボギーを先行させながら、12番で6mを沈めてバウンスバック。14番で4mを沈めると、中盤以降もバーディラッシュを見せた。
464ydと短いパー5の16番をアイアンで2オンさせて2オン2パット。強い左足上がりのラフからの2打目をグリーンにのせた18番では6m、下りのフックラインを流し込んだ。「5m以上のパットが何回か入ってくれたので、パットに助けられた感じです」。6番(パー3)でティショットをピン右5mにつけて7つ目のバーディ。前週、日本で出場した「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」(26位)に比べて、「打ち切れているフィーリングがある。このまま続けたい」とグリーン上のプレーに納得した。
ホールアウト後は会見場に招かれるなど慌ただしかった。好スタートにも関わらず、「ドライバーショットに不安があった。アイアンショットがすごく良くて、その分バーディチャンスに付けられた」と冷静に分析する。
「良いスコアを出したからと言ってあまり浮かれたくない。まだ初日」。確かに米ツアーでの直近2大会は、初日に60台をマークし、2日目にスコアが後退する試合が続いている。「最後まで浮かれないように頑張ります」。表情は引き締まったままだった。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
