クラブ選びも楽しみのひとつ 渋野日向子「不安よりも楽しみな気持ちが多い」
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(19日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6632 yd(パー72)
シーズン初戦をタイで迎えた昨年は、「かなり不安がある状態で臨んでいた」と渋野日向子は振り返る。ことしはシード選手に復帰し、クラブ契約はフリーと心機一転で開幕を待つ。「不安よりも、楽しみな気持ちが多い」と前向きな気持ちで臨めそうだ。
例年は米本土での試合をスキップし、アジアシリーズからシーズンに入っていたが、ことしは2週前の「ファンダーズカップ」(フロリダ州)が初戦。クラブを一新して臨んだ大会は67位に終わり、「新しくクラブを替えて挑んだつもりだったけど、4日間いいプレーが出来なかった」と課題が残った。
1週間のオフは米国に残ってクラブ調整を行い、ウェッジとパターを別モデルにシフト。パターはピン以外を使うのは「7、8年ぶり」というオデッセイ「Ai-ONE DOUBLE WIDE DB パター」に替えた。
「自分が思った出球とインパクトがマッチした。オデッセイはいままで使ったことがありましたし、種類もたくさんあるので、自分に合ったものを見つけやすいと思った」。パター以外でも、スイングや自身の状態に合わせたクラブ選びを楽しんでいる。
米国からタイまで約30時間の移動による疲労もあったが、「機内では、いっぱい食べて、いっぱい寝て」とつかの間の休息をとり、月曜から練習ラウンド。開幕前日はプロアマで最終調整を行った。
本大会には5年連続5度目の出場。「去年は一日も良いゴルフができなかった印象」と69位に終わったが、ことしは「いろいろ試して、変えた部分もあります。特に怖いものはないのかな」と話す。「4日間プレーできるのはすごくありがたい。攻めのプレーでできたら良いなと思います」と、予選落ちがない72ホールの戦いを見据えた。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)